約 4,088 件
https://w.atwiki.jp/ffwm/pages/183.html
帝王の灰馬、災禍の金隼 ◆lkOcs49yLc 自分を纏っていた鎧が、光を持って消滅していく。 もう、動くことは出来なくなっていた。 体の中にある何かが、少しずつ削れていく気がしてきた。 それは、自分がもう灰になろうとしていることを示唆していた。 眼の前に浮かぶのは、初めて自身の体が異形に変わった時の事だった。 化物だと、もう死んだはずだと、周りの人間達からは逃げられ、迫害されていった。 思えば、さっきまで自分を動かしていた怒りの種火は、この時に出来たのかもしれない。 それでも、と。 あの時の自分には、まだ一縷の望みが残っていた。 きっと、人間とも共存できると、まだ、人間として生きられると。 自分の夢に賛同してくれる仲間も、種族を問わず出来た。 何時か夢は叶う、皆憎み合えずに生きていける、そんな大きくも小さい夢を、あの時の自分は持てた。 やがて、この世界の大半を生き、支配する種族は、自分達と同じ化け物達になった。 僅かな人間達は、諦めず、屈しず、只生きるために抗い続けた。 自分も、仲間と共に化物でありながらもそれに加勢した。 逃げる道はあった。 自分達化物は、化物の社会に属する資格があり、当然、あの世界で人間を屠りながら生活して行くことを許されていた。 向こうからは幾度も、此方側にやって来る様に、と通告され続けてきた。 勿論自分達は断固として拒否し続けてきた。 自分達には、化物と人間とが手と手を取り合える世界を作るという、大きな夢があったから。 その夢を叶える道が茨の道であることもまた、自分達にもよく分かっていた。 何度も人間達には、あの時のように迫害されてきた。 親しい靴屋の少女が、自分達と関わったばかりに嫌がらせを受けたこともある。 しかし、その靴屋の少女の様に、理解を示してくれている人間達も、何人かはいた。 人類解放の象徴として今日まで生きてきた彼女も、同じ夢を持った救世主たる彼も、自分達を人間のように扱い、接してきてくれた。 それに、自分達を恐れる人々を、あの時はまだ、憎むつもりもなかった。 沢山の同胞達を殺してきた宿敵の同族。 それだけで、恐れてしまう気持ちもまだ分かる。 ―そう、思っていた。 しかし、人間達は、自己の利益を優先し、自分達を今日まで迫害してきた。 その果てに、自分達は敵に潜り込み、優しさを示せ、と要求されたのだ。 だが、敵はそれすらも見通していたのだ。 背中を支えてくれた仲間二人は、その刺客によって殺された。 だが、その時自身の眼の前に映った彼女の姿が、己を更なる絶望に追い込む。 彼女は裏切ったのだと、己を売って助かろうとしたのだと。 ―だって貴方、オルフェノクなんだもの。 人類の象徴にして親友だった彼女ですら、偽善者の一人であった。 そうなると、あの二人は無駄死にをした、と言うことになる。 愚かな人間達によって、自分達の夢をぐちゃぐちゃにされて。 監獄の中で何度も泣いた。 何度も何度も何度も。 何度自分を責めたか。 何度孤独を味わったか。 何度二人の死を悔やんだか。 今となっても、自分には数える気もしない。 ふと、人間の罠で喰われた親友の遺した言葉が反芻する。 ―夢ってのはな、呪いと同じなんだよ。呪いを解くには夢を叶えなければ。 でも、途中で挫折した人間は、ずっと呪われたままなんだよ。 そうなれば、自分は一生呪われたままなのか。 自分の足にある汚れを見るように、あの時は本当にそう思った。 そうなれば、彼等は、呪われたまま死んでいったのかと。 今までやって来た事のせいで、自分も、死んでいった二人も、一生呪われたままなのかと。 自分は一体何をやって来たのだと。 自分は、此処にはいない誰かに、そう問い詰めた。 気がつけば、自分は既に黒の鎧にその身を包み、化物として生きていくと、そう高らかに叫んでいた。 そう、もう、己には何も残されていないと。 夢に惑わされた自身が愚かだったと。 後悔と怒りと絶望にその身を焦がし、自分は戦いの場へと赴いた。 立ちはだかったのは嘗ての友である救世主だった。 救世主は自分とは真逆に、人間として戦うことを決意している。 それでも、自分の足が止まることは無かった。 ただ只管に殴った。 観客の歓声が騒がしかったが、そんなことすらどうでも良かった。 怒りと憎しみを拳に込めて、自分は戦った、救世主に全てをぶつけた。 救世主もまた、自分と同じ存在だった。 彼もまた、嘗ての自分達のように化物でありながら人間に付いていたのだ。 それでも拳の勢いを止めなかった。 人間の味方をするのなら、誰であろうと倒すと決めたのだから。 しかし救世主はそれに答える。 ―おまえのやりたかったことは俺がやる、お前の理想は俺が継ぐ! 其処で彼は再び、その救世主と呼ばれた姿に変わり、自分とのぶつかり合いを始めた。 激闘の末、勝ったのは―彼の方だった。 此処で一旦考える。 自分は間違っていたのかと。 彼のほうが正しかったのかと。 地面に横たわる中で見えたのは、裏切ったかと思ったはずの彼女が襲われる姿だった。 それを見た時、何時の間にか、自分の体は動いていた。 ―そして今に至る。 その時自分を見つめていたのは、救世主と成りうるだろう友と、裏切ったと思った少女であった。 「木場……っ。」 もう時間がない。 走馬灯が終わり、視界がボヤケていく。 ―この言葉を、この夢を、彼に託す。 彼の言葉を信じて。 「約束、して……。」 最後の力を振り絞って、言葉を発する。 「俺の、俺の出来なかった…事を…君、が。」 人間に裏切られた、哀れな馬。 疾走する本能に翻弄されるままにあった地の帝王、木場勇治の二度目の生は、これにて終わりを告げた。 ◆ ◆ ◆ 電子で構成された、黄昏色の荒野。 まるで終末を迎えたディストピアの様に儚げなこの場所で、黒き獣が、咆哮を挙げていた。 獣の右手に有るは、刺々しい漆黒の戦士。 左手にあるは、禍々しいオーラを纏った剣。 獣は、その剣を突き立て、剣士を突き刺し殺す―かと思われた。 しかし、獣が突いたのは自身の肉体だった。 鋼鉄の様に硬いその肉体を、獣は自分で、貫き刺したのだ。 『我ヲモ、裏切ルノカ!汝マデモガ、我ヲ裏切リ、滅シヨウトイウノカ!』 獣は、獣の心は、己が纏う者に向かい叫ぶ。 それは怒る様にも、泣き叫ぶようにも聞こえる、悲痛な叫びであった。 『違う!僕はお前を滅ぼしたりしない!この剣は、お前を傷つけない!』 これまで、獣は五体の戦士の肉体を渡り歩いてきた。 力の差は別々だが、此処まで力を引き出してくれたのは、彼が初めてであった。 そして、同時に己の憎悪に干渉できたのも、また、初めてのことであった。 だがそれだけでは、獣の本能は止まりはしなかった。 『嘘ダ!アラユル者ハ欺キ、騙シ、裏切ルノダ!我ハ何者ヲモ信ジナイ!』 憎しみの奔流が、獣の剣が付けた傷から流れ出てくる。 七千年にも渡って蓄積され続けてきたそれは、怒り、悲しみ、悔み、憎しみ、怨み。 それらは幾つもの触手となって、自身の胸の剣を引きずり出そうとしていく。 だが、宿り主は往生際悪く、それに抗う。 何故だ。 獣は理解ができなかった。 この鎧を呼び覚ました者達は皆、力を求めていた。 誰かに離れられるのが怖かった。 誰かに負けたくなかった。 何もかも失ってしまうのが怖かった。 嘗て、アビリティどころか碌な武器すら手に出来なかった頃の自分が、「彼女」に見捨てられるのを恐れてきたように。 彼女が消えることを、彼女を失うことを恐れながら、この加速世界を生きてきたように。 今自分に抗う銀鴉もまた、自分と同じような存在だった。 孤独に生き、「親」の期待に答えるのに必死でいた。 この鴉に取り付く前に自分を纏った赤塔だってそうだった。 親の期待に答えようと必死になり、力を求め、そして「己」を呼び寄せた。 結局、彼は親に殺されて永久退場。 だが、彼が喰らいついてくれた糸が、この鴉に導かせてくれた。 彼は自分に最も馴染む存在である。 これなら、今周りの何処かに隠れているであろう、彼女を奪ったあの「影」だって倒せるはずだ。 だからこそ、この鴉の意志の強さには解せない上に苛立ちがこもる。 鴉は尚も叫び続ける。 己の心の中に向けて。 『僕を信じろとは言わない!でも、この世界に、たった一人、お前を愛し、思いやってくれている人がいるんだ! その人を……信じてくれ!!』 その時、剣を握る鴉の左手が、銀色の光を発す。 鴉が発する「心意」の光が、この禍々しき剣に光を伝える。 眩い光に包まれたその剣は、実に懐かしい輝きを発していた。 あの日、あの時、彼女を殺した敵を殺して手にした、星の如き光を発する白銀の剣。 『うぉぉぉぉぉぉぉ!!』 鴉はそれで自分の身体を、更に深く抉る。 痛みはなかった。 代わりに、世界が変わった。 自分を包んでいた憎しみの世界が、真っ白に染まっていく。 その中で見えたのは、嘗て獣が最も会いたかった存在にして、会うことを諦めた存在であった。 あの時、彼女は死んだはずだと、そう思っていた。 彼女と出会ったのは、この世界に来て間もない頃だった。 その時の自分には、何の武器も無く、技量もなく、只ちっぽけな戦士であった。 そんな自分をサポートし、手助けしてくれたのが、彼女だった。 自分と彼女は、同じ理想を握りしめていた。 この世界に初めて飛び込んだのは100人。 その内の五分の四は、もうこの世界の記憶を失い永久退場。 それを憂いた彼女は、個々の軍勢(レギオン)を作り、互いに助け合うルールを考えていた。 自分もそれに賛同した。 道が険しいことは分かっていた。 それでもと、夢を叶えるために、と。 自分達は、この道を行こうとした。 だが、そんな物は所詮幻想だった。 賛同者は皆、自分と彼女を欺く気でいたのだ。 拘束され、制限なしの空間に有る化物に殺され、その度に、周りの連中に蘇生されていく。 何度も、何度も、何度も何度も何度も。 我慢など到底できなかった。 今になって漸く手にすることが出来た、この速さでたどり着いた自分は―彼女の息を、引き取った。 彼女を救えなかったのが悔しかった。 彼女が死んでしまったことが悲しかった。 彼女を裏切った彼等が…憎かった。 これまで、自分は人の顔色を伺いながら生き続けてきた。 ふと、元の世界でイジメを受け、何処かへと去ってしまった親友の姿が思い浮かぶ。 そうだ。 あの時自分が怒っていれば、こんなことにはならなかったと。 そんな後悔と怒りが混じり合わせた感情―憎悪が、自身と、彼女が遺した鎧を黒く染め上げていく。 気がつけば、自分は彼女を屠った化物を殺し、剣を、引き抜いた。 その剣が今、あの時の輝きを取り戻したというのだ。 彼女もまた、あの時のままの姿で、今自分の前に立っている。 『ごめんね、一人にして。寂しかったよね…苦しかったよね…。』 とても受け入れることは難しかった。 彼女はもう死んだ、そう思って今日まで憎み戦い暴れ続けてきたのだから。 偽物か何かだと考え、無意識に後ずさる。 しかし、彼女は一瞬で自身の眼の前に現れ、その懐かしい感触の手で自分の顔を撫でてくれる。 『これからは、ずっと一緒だよ。ずーっと、ずっと一緒。』 そういった彼女は、元の世界での姿に変わり、手を延ばす。 自分もそれに答え、手を延ばす。 ―ファル! あの頃と変わらない、彼女の明るい声が聞こえてくる。 ―フラン! それに答え、自分も手を延ばす。 不思議な、しかし懐かしみの有る感覚に包まれていく。 もうとっくに慣れている心の痛みが、何時の間にか消えていた。 あの頃の、夢を見て、秒単位の時間を明るく過ごしていた時が、七千年の時を巻き戻して帰ってきたかのような気持ちだ。 サラバダ、我ガ最後ノ共闘者ヨ。 汝ハ……強カッタ。我ヨリモ、我ガ滅ボシ、マタ我ヲ滅シタ、アラユル者達ヨリモ。 願ワクバ……汝ノ光ガ、世界ニ残ル、最後ノ禍根ヲ断チ斬ラン事ヲ……。 夢に敗れ、怒りを覚え、七千年に渡る恐怖の伝説を生み出した 災禍の鎧 。 その鎧が嘗て クロム・ファルコン だということ言う事は、何時しか忘れ去られていった。 ◆ ◆ ◆ 「じゃあね #65374;。」 「それじゃあ #65374;。」 昼間の道路の交差点。 其処を自転車で走る、二人の男女がいた。 この内、男性が通るは右方面、女性が通るは左方面。 此処までツーリングをしていた二人だが、一旦お別れだ。 爽やかな笑顔を浮かべながら自転車をこぐ木場勇治が記憶を取り戻して、半日が経過する。 与えられたロールは、此処アメリカ、スノーフィールドの留学生。 資産家であった両親からの資金で此処にある大学に行き、時折ピザ屋でバイトもしながら、囁かな毎日を送っていた。 二度と味わうことなど出来なかったであろう、緩やかで、平和な毎日。 偽りでは有るが、しかしそんな充実した日々に、木場は満足していた。 そうもなれば、自身が記憶を楽に取り戻せたのも、自然の流れと言えるであろう。 最初は緩やかな違和感だった。 只、自分に両親がいたこと、帰る場所が、遊園地のボロ屋ではなく、普通のマンションであった事。 そして何より、何処か寂しく、やるせない気持ちがしてきたこと。 これらが重なり合い、今、木場は記憶を取り戻せている。 今木場が住んでいるマンションで、一旦自転車を止める。 駐輪場に停め、階段を登り、自分の部屋へと向かう。 「ただいまー。」 部屋の中は、昔海堂や由佳と一緒に暮らしていた頃の邸宅に良く似ていた。 8LDKのマンションと言う、大学生、それも留学生にしては、大変に金をきかせた部屋では有るが。 上の段は無かったがそれでも、あの時の居間のデザインは、あの頃のままだ。 しかし其処にあるソファに座っていたのは、海堂でも由佳でも無く、宇宙服に良く似た格好の人型の何かだった。 彼こそが、木場の召喚したサーヴァント。 クラスは「セイバー」、木場と同じく、剣を操るサーヴァントである。 サーヴァントは英雄が喚ばれる、とは木場も聞いてはいるが、曰く、彼は「この世界とは別の世界」の英雄なのだそうだ。 その世界がどういう物なのかを、木場は知る由もないが。 「あ、お帰りなさい、木場さん。」 穏やかな口調で、セイバーは答える。 「ごめん、一人にさせちゃって。」 「いえ、一人で過ごすことには、慣れているので。」 苦笑いをしているような口調で、セイバーは答える。 実際、セイバーは両親が忙しく、小学生で有りながら一人でマンションで過ごしていたのだ。 家、というのなら、加速世界でフランと一緒に過ごしたあの家があるので、何時も一人、と言う訳では無かったが。 そういう点では、人間態に成ることが出来ないのが、少し残念に思えた。 しかし、此処で一つ、自分のマスターに問いたいことが有る。 それをセイバーは、ソファに腰を下ろしたマスターに向けて、口に出してみる。 「すみません、マスター。」 「どうしたんだい?」 懐かしい感触のソファの座り心地にホッとした木場が、興味深そうな表情で聞き返す。 「……マスターは、この聖杯戦争で、これからどうするつもりでいますか?」 「どうするつもりって……。」 思えば、木場勇治には聖杯を手にしてまで叶えたい願いはない。 人間への敵意は既に消え失せた。 夢なら彼に託した。 となれば、もう木場には思い残すことも無いはずだ。 「……セイバーには、願い事はないの?」 「はい……願いなら、もう元の世界に託したので……。」 セイバーのサーヴァント、クロム・ファルコン。 彼は本来の聖杯戦争「でなら」、召喚することは出来ない存在である。 存在が公にされていないゲーム「ブレイン・バースト」。 そのブレイン・バーストにおいて、自身の無念が起こした怪物「災禍の鎧(クロム・ディザスター)」が、 ゲームがばら撒かれて7年の間、このゲームに恐怖を齎す伝説となった逸話― それをムーンセルが計測していたお陰で、今こうしてセイバーは現界していられる、と、現界時の記憶にはそう刻まれている。 詰まる所、自分はクロム・ディザスターの記憶をそのまま受け継いだ「コピー体」。 しかし、そんな形で再生して、いきなり願いを叶えろ、と言われても、セイバーにはいきなりには思いつけない。 何より、フランが願ったレギオンの結成なら、既に叶ったも同然。 希望なら六代目に―その仲間達に託した、ならば。 「ですので僕は、貴方のサーヴァントとして動きます。その為に、僕はこの場で再び現界したのですから。」 しかし木場は、そんな儚げなセイバーの姿を見て、嘗て叶えようとした願いに想いを馳せた。 人間とオルフェノクの共存。 その為に、木場は昨日まで戦ってきたのだ。 確かに、夢は乾や真理に託した。 でもそれは、自分が叶えようとした夢だったんだ。 だったらせめて、彼等の夢の花を踏み躙るような事はしたくはない。 別に、自分が正しかった、 「それなら、セイバー。俺は、この戦いには乗らないことにするよ。 聖杯は破壊する。罪なき人々は絶対に助ける。それが、俺が今を生きる乾君や園田さんに出来る、ささやかな手助けだから。」 木場は、それまで少し俯いた顔を上げ、セイバーの問いにやっとの答えを見出した。 聖杯の破壊、それが木場勇治の方針であった。 セイバー、クロム・ファルコンにとって、その願いは心地よい物だったのかもしれない。 数多くのサーヴァントがぶつかり合う「聖杯戦争」。 それは、セイバーが嘗て経験していた頃のBBに少し良く似ていた。 だが、フランもシルバー・クロウも、争うことを拒み、平和を叫び続けてきた。 自分には、あの二人のような強さは無いのかもしれない。 でも、あの頃のように希望を投げ捨てたくはない。 もう二度と、BBの様な事は起こさないし、加速研究会の様な連中が現れたら、絶対に倒す。 そう決意したセイバーも俯いていた顔を上げ、木場の方針に、ウン、と頷き、「STAR CASTER」と刻まれたカードを懐から引き抜く。 「分かりました、マスター。一緒に聖杯戦争を止めましょう。」 (フラン、もう一度力を貸してくれ) そう心で喋った時、カードが一瞬、キラリと光った気がした。 【出典】劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト 【マスター】木場勇治 【Weapon】 「オーガギア」 世界を支配する大企業「スマートブレイン社」の切り札「帝王のベルト」。 これはその中でも火力に秀でた「地のベルト」である。 スーツを転送し、制御する「オーガドライバー」 装備の操作、及びスーツの転送を行う「オーガフォン」 フォトンブラッドの刃を発生し、万物を切り裂く大剣「オーガストランザー」 これらの装備で構成されている。 これを使用することでオーガのスーツを転送し、変身することが可能。 オーガとなれば戦闘力は向上するが、科学の産物であるためサーヴァントには太刀打ちできない。 ベルトを奪われれば変身は出来なくなるが、これは極一部の最強クラスのオルフェノクでなければ変身は叶わないため、利用される心配はない。 また、オーガは本来、人工衛星「イーグルサット」を介して変身するのだが、このSE.RA.PH内にはそれも再現されている模様。 【能力・技能】 オルフェノク 人間が一度死ぬことで覚醒する、人類の進化系。 木場は自然死で極稀に生まれる「オリジナル」のオルフェノクであり、通常のオルフェノクを越える程の戦闘力を誇る。 変身するのは馬のオルフェノク「ホースオルフェノク」で、更には「激情態」と呼ばれる姿に進化している。 「ホースソード」を使った剣撃の他、「疾走態」によりケンタウロスに変化、盾を発生させた防御戦も得意とする。 ホースソードを人間の胸に突き刺すことで、「使徒再生」を行い、低位のオルフェノクを僅かな確率で覚醒させることが可能。 また、人間態でも高層ビルの屋上から飛び降りて無傷なほどに耐久力と治癒能力が高いので、きっと魔力も安定しているだろう。 【人物背景】 人間の進化体「オルフェノク」の中でも特に秀でた力を秘めた青年。 裏切られ、欺かれ絶望した彼は、地を統べる帝王へと君臨する。 彼は親友であった救世主に敗れ、夢を託し蒼き炎に包まれていった。 基本的に真面目でお人好しな性格だが、一度キレると手が付けられなくなる心の弱さも併せ持つ。 【マスターとしての願い】 聖杯を破壊する。 【方針】 願いは救世主に託した、現世に悔いはない。 脱出派、対聖杯派を探す、魂食いを行い、聖杯を手に入れるために暴れる者には容赦はしない。 【出典】アクセル・ワールド(7巻) 【CLASS】セイバー 【真名】クロム・ファルコン 【属性】中立・中庸 【ステータス】筋力C 耐久A 敏捷A+ 魔力C 幸運D+ 宝具A 【クラス別スキル】 騎乗:E 乗り物を乗りこなす才能。 バーストリンカーにはオートバイな外装が存在する他、エネミーで沖縄から本州に飛んだりする者もいるため、騎乗スキルもある程度は内包されている。 ただしセイバーには乗り物を乗りこなした逸話は無いため、ランクは低め。多分自転車か三輪車に乗れるかどうか。 対魔力:D 魔力に対する耐性。 魔除けのアミュレット程度。 【保有スキル】 心意:A+ バーストリンカーが習得できる、「イメージ」の力。 イメージを形とし、力とすることが可能。 彼は嘗て、心意の力を暴走させることでその鎧を漆黒に染めた経験がある。 無辜の怪物:B(EX) 七千年に渡って語り継がれた鎧の主だった逸話から。 能力・姿が変貌してしまう、また、このスキルは外せない。 彼の場合は、Bランクの「魔力放出(闇)」と、Eランクの「狂化」の複合スキルとして扱われる。 セイバーは「災禍の鎧」としての知名度が高く、その影響から鎧の記憶も有している。 また、第三の宝具を発動した場合、ランクが()内に修正される。 フラッシュ・ブリンク:- セイバーが扱うバーストアビリティ。 身体を量子に変換し、超速で移動することが可能。 この間は攻撃が通じない他、壁をすり抜けることも可能。 腐食耐性:B 身体を蝕む攻撃に対する耐性。 これにより、セイバーは宝具の唯一の弱点を補っている。 【宝具】 「七星外装・ 開陽 ( THE DESTINY )」 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1 セイバーを包む甲冑で、愛した彼女の形見。 伝説にて語り継がれる「クロム・ディザスター」の元となった装備。 かなりの耐久性を誇り、大抵の攻撃では傷つけられない。 腐食を除く、同ランク以下のありとあらゆる攻撃のダメージを軽減させてしまう。 普段はカードとなって収納されており、任意で装着することが可能。 「蛇殺しの手に星剣は降る( STAR CASTER )」 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 #65374;3 最大捕捉:10 セイバーが神獣レベルエネミー、ヨルムンガンドを殺して手にした剣。 高ランクの強化外装で、まるで天使の羽のような美しさを放つ聖剣。 ワーム型神獣ヨルムンガンドを倒すことで入手できる逸話から、竜殺し、ないし神殺しの概念を持つ。 これもまた、カードとなって収納されている。 「閉じた陽光・ 災禍の鎧 ( THE DISASTER )」 ランク:A+ 種別:対怨宝具 レンジ:― 最大捕捉:1 七千年に渡り加速世界において語り継がれてきた災禍の鎧。 「七星外装・ 開陽 」、「蛇殺しに星剣は降る」を「無辜の怪物」「心意」を重ね合わせて発動する。 パラメータは向上するが、その代わりセイバーは、己自身の憎悪に蝕まれ、暴走する危険性がある。 基本的にセイバーはこれを封印しているが、もしセイバーが再び憎しみに狂えば、この宝具は自動的に起動する。 【Weapon】 「蛇殺しに星剣は降る」 【人物背景】 ニューロリンカーが世に出て間もない頃。 「ブレイン・バースト」と呼ばれるアプリケーションが、100人の少年達に配られた。 多くのバーストリンカー達が争い合う中で一人、加速世界の融和を願う少年がいた。 しかし、彼は鋼の隼から、災禍の獣へと姿を変えた。 それ以来、この加速世界七千年の歴史に、有る鎧の伝説が刻まれた。 鎧は力を求めるバーストリンカーに寄生し、取り憑き、本能のままに暴れる狂戦士と化していくという。 既に五体の主を変えたその鎧を人は、災禍の鎧―クロム・ディザスターと呼んだ。 尚、この鎧の伝説は、黒のレギオンに所属するちっぽけなプレイヤーによって終止符を打たれている。 鎧にこびり付いた憎悪は浄化され―元となった外装は、今も何処かでひっそりと、幸せそうに眠り続けているだろう。 本来、デュエルアバターはサーヴァントとしては召喚することは出来ない。 しかし、この世界が演算装置であることに加え、通常では召喚することの出来ないサーヴァントも召喚できるようになっていることから、 存在が公にされていない謎のゲームに伝説を打ち出した呪いは、嘗ての姿を取り戻し今此処に現界している。 【サーヴァントとしての願い】 夢は既に叶い、自身も加速世界からは解き放たれている。 もう、思い残すことはない。 【基本戦術・方針・運用方法】 素早さと頑丈さに長けたサーヴァント。 基本的には「フラッシュ・ブリンク」による超速移動と、「蛇殺しに星剣は降る」を使った強力な斬撃を武器に戦う。 「七星外装・ 開陽 」による防御能力も兼ね備えており、大抵の攻撃は通じない。 ただし、ファルコンは強化外装を除いたウェポンを所持しておらず、些か火力には劣る。 第三の宝具を使えばその限りではないが、「今の所」セイバーにはそれを使う気は無い。 元々碌な目にあっていない事に加えマスターのこともあり幸運は低めだが、イジメのターゲットから逃れられたり、激レア外装を偶然入手したりと、 瞬間的に幸運を呼び寄せることは出来る。
https://w.atwiki.jp/kokoronoashiato2/pages/20.html
清木場東氏
https://w.atwiki.jp/ekidash/pages/517.html
かさいりんかいこうえん 東日本旅客鉄道 東京都江戸川区臨海町六丁目 JR京葉線 新木場←→舞浜
https://w.atwiki.jp/pararowa/pages/120.html
Blue Rose ◆qbc1IKAIXA サントリーフラワーズ。 青いバラの名称である。ほんの十年近く前までは存在しなかったバラだ。 今は日本とオーストラリアの企業が実現を可能にした。 発表された当時は結構なニュースになったものである。 しかし、花びらの色は青紫に近く、完全な青とは言いがたい。 今もバラの花びらを完全な青に近づけるべく、日々努力が行われている。 これは人の手が加えられているとはいえ、『進化』ではないだろうか。 ここ、バトルロワイアルの会場にも進化を追求する男が二人いた。 □ 村上峡児は愛に溢れている。 それは男女間の愛という俗なものではない。友情に関してはある程度理解は持っているが、より優先するものがある。 それでも愛について理解があると自認していたし、誇りに思っていた。 人は弱い。 ゆえに裏切るし、強いものを恐れるし、あっさりと心が折れる。 だから彼は人類すべてがオルフェノクへと進化するべきだと考えていた。 村上峡児の理想はアカギに近いものがある。 不完全な人間をより完璧な存在に。より強いオルフェノクに。より強いベルトに。 完璧を求め続けた結果、上の上から下の下までの九ランクを口にするようになった。 下の下以下はランクにすら相当しない、切り捨てるものだ。 いつごろから口癖と信条になったのか、もう彼自身覚えていない。 「ムラカミくん、どうしたのかね?」 白衣の老人に声をかけられ、村上はハッと我に返る。 過疎地の医者といった風貌の男に振り返り、品の良い笑顔を向けた。 「今ちょうどコーヒーができたところですよ、オーキド博士。話しすぎて疲れましたし、一息つきましょう」 「おお、気がきいとるのぅ。どれどれ……こりゃうまい!」 「ええ、私としても会心の出来です。やはりコーヒー豆はブルーマウンテンを四、ブラジルを五、モカを一の割合が上の上です」 「ずいぶんとコーヒーにくわしいようじゃの。かなりの立場のはずじゃが」 「自分の好みは自分で見つけるのが私の信条でしてね。それにしてもポケットモンスター……縮めてポケモンの話は大変興味深い」 「そうじゃろう、そうじゃろう!」 村上は椅子を引き、オーキドに勧める。二人は今ビルの会議室に訪れていた。 ホワイトボードと長椅子が存在し、十数人は集まる一室には二人しかいない。 妙なことにこの広い島には、儀式に呼ばれた五十七人しか存在しないらしい。 もっとも、選民思想の強い村上にとっては都合が良かった。 その理由はオーキド博士に使徒再生を行わなかったことと重なる。 村上は高級スーツで包まれた体の姿勢を正し、表情を厳しくした。 「特に状況や経験で通常よりはるかに早い進化を行い、完璧な存在になる。 そういった存在こそ、私が知りたかったものかもしれません」 「進化が完璧を目指す、というのは言い過ぎじゃがの。あくまで環境や状況に適応した結果に過ぎないのじゃ。 わしとしてはポケモン自身が望む姿を思い浮かべ、体が答えてくれるからじゃと考えておるしの。 しかし、おぬしは本当にポケモンの存在を知らなかったのじゃなぁ。 ポケモンが身近にいる以上、常識のことなんじゃ」 「ええ、恥ずかしながら私はポケモンという存在を今まで存知ありませんでした。 それに同じことはオーキド博士、アナタにも言えるのではありませんか?」 「オルフェノク……のぅ。この目で見たとはいえ、いまだ信じがたい話じゃ」 オーキドは渋い表情で後頭部をかいた。 オルフェノクを見た、というのは村上との接触時のことである。 二人の出会いは少々トラブルがあった。 □ 現在から遡ること一時間ほど前。 村上は夜の住宅街で一人荷物を確認していた。 状況は察している。『儀式』と称した殺し合いに巻き込まれたことは不愉快だ。 他人を操ることは得意であっても、好きでも嫌いでもない。あくまで目的を果たすための手段である。 だが、その逆の操られることに関しては、はっきり言って嫌いである。 彼には重大な使命がある。オルフェノクの王を復活させ、滅び行く種に救いを与える。 それが村上の最終目的であり、オルフェノクの命題であった。 ゆえにラッキークローバーの一葉を欠けさせたアカギは許さない。 琢磨の行動は軽率であったが、四つ葉に足る力を持っていた。 その補充は簡単ではない。余計な手間をかけさせたアカギはこの手で殺そう。 使徒再生を行う必要すらない。ただ灰にするのみ。 珍しく怒りに燃えながら、村上は変身をする。 体の境界線が曖昧になり、ゼリー状の液体が崩れるような音が響いた。 白に近い灰色の、スマートなボディライン。頭部の透けたフードの中にはバラが一輪咲いている。 ローズオルフェノク。 現時点でオルフェノクのトップを務める戦士であった。 村上がローズオルフェノクとなったのは理由がある。 通常オルフェノクは非変身時も人を超えた力を得る。 ビルの屋上から飛び降り自殺を行った木場が、死ねなかったように。 だが、この儀式とやらに参加して以来、思うように体が機能しない。 夜目が効かないという久しぶりの状況下、オルフェノクとしての力がどこまで低下したのか確かめるために変化したのだ。 そのときだった。風が人の動きを告げるように、微妙に動いた。 「隠れていないで出てきなさい」 街灯から伸びる影が、村上の姿となって声をかけた。 塀の角から一人の男が姿を見せる。驚愕の表情を浮かべている彼は恐る恐る近づいてきた。 逃げなかったのはいい度胸だと思う。 せめて苦しまないよう、一瞬で心臓を燃やそう。そう結論付けた時だった。 「お、おぬし……人に化けて話ができるポケモンなのか?」 「ポケモン……?」 村上は怪訝に思い、無意識に問い返してしまった。 これが、後にこの男を救う。 「最初に殺された男と……いや、あのポケモンと同種族なのか? なら教えてくれ。おぬし達はポケモンは我々人間のことをどう思っているのじゃ? おぬし達の進化はどこを目指しているのじゃ?」 「進化……」 一番心惹かれる単語を耳にし、村上は考えを変える。 目の前の老人は科学者風の雰囲気だ。でなければ村医者か。 どこかでオルフェノクと接触し、ポケモンという名称で呼んだのだろう。 進化する、と認識しているのも興味深い。 オルフェノクとなって進化と言えるほど変化できる存在は稀である。 三回までなら、死ぬたびに体を強化できるJ。 状況に応じ力を優先するか、速度を優先するか選択できる北崎。 村上が知る限り、この二人くらいだろう。 オルフェノクの稀な進化について研究しているのかもしれない。 ならば話をする価値はある。村上の判断は早かった。 すぐに変身を解き、目の前の老人へ右手を差し出す。 「驚かせて申し訳ありません。私は村上峡児、スマートブレイン社の社長をやらせていただいています」 「む……人間社会に溶け込むほどの知能? わしはポケモンの研究をしている、オーキドというものじゃ。よろしく頼む」 握り返すオーキドに、満面の笑顔を村上は向ける。 襟を正し、近くのビルを指さした。 「詳しい話をするため、あちらに向かいましょう。ここは目立ちすぎる」 「賛成じゃ。こんな儀式で殺そうとする人間は少ないと思うが……一応のう」 オーキドが頷いて賛成の意を示す。こうして、二人は移動を開始した。 □ 道中お互いの話の相違から、常識がかけ離れていることに気づくのは早かった。 頭の回転が速い二人は、その原因を探るために冒頭まで話を続けていたのである。 オーキド博士はポケットモンスターの話と、その研究成果をいくつか。 村上はオルフェノクという存在と、現在の解明結果のいくつかを。 『生命』というものに強い興味がある二人である。 互いの話に関心を持ち、自分の知識と照らし合わせ、同時に現状の違和感を分析し始めていた。 結果、二人のたどり着いた結論は頭の痛いものであった。 「……我々は別の世界の住人同士、ということでしょうか?」 「ギンガ団の男がいった、『数多の時間、空間という可能性宇宙のひとつひとつから選び出された戦士たち』の言葉から察するとの。 しかし、他の可能性は考えられないのか? 例えばわしらはどこかで眠らされ、電脳空間でこの悪趣味なゲームに巻き込まれているとか。 おぬしやわしの常識は、ゲームで作られた設定とかの」 「オーキド博士。ご自分でも信じていない話をするのは無駄というものですよ」 「……まあの。一人の人生まるごと捏造するなんてあまりにも手間がかかるし、気が遠くなるわ。 それにそんな技術があるなら、専門知識があるわしやおぬしのような人材が知らない、というのは考えにくい」 「おまけに、我々のもつ専門知識を一から捏造する、なんて無理難題でありますからね。 とはいえ、いつもなら並行世界という結論に行き着かなかったでしょう。私に一つ心当たりがあります」 村上はさっそくジュラルミンケースの中身をオーキドの前に見せた。 「ベルト……? それにしてはいろいろ付いているようじゃが」 「これは我が社で開発したパワードスーツを形成するデバイスです。 オルフェノクとはいえ生物ですから、その特性を活かし人と共存するには強固な鎧が必要だった。 私は災害や救助活動に必要な道具として三本のこれを作り上げるよう指示したのです」 「すごい技術力じゃ。しかし、これがどう並行世界の証明になるというのじゃ?」 「ええ。我が社が開発したベルトは『三本』なんですよ。 それぞれギリシャ文字のデルタ、カイ、ファイからとってあります。 しかし、これはまだ見ぬオメガのベルト。つまり社長であり、ベルトの開発を進めた私の知らない新型です」 「おぬしがあずかり知らぬところで開発された可能性は……あるわけないの。 短すぎる付き合いじゃが、そんな真似を見過ごす人間でもあるまい」 「ええ、その通りです。今の私がこのベルトと出会うには、未来から送られる。 もしくはベルトの開発が進んだ別世界から渡されるの二択しかありえないのです」 村上は答えながらも、ただ一人それが可能な人物がいることを伏せておいた。 しかし、これほどのシロモノを作るには、その男一人では無理だろう。 三本のベルトの簡易型がせいぜいだ。自然と選択肢からは消える結論となる。 「むぅ……」 「オーキド博士、オルフェノクを知らないアナタを騙しても私に益はありません。 それでもこの話を信じられない、ということですか?」 「ああ、すまぬ。別におぬしを疑っているわけじゃないんじゃ。 ただ、わしの方にもこの手の話には心当たりがあっての」 興味を惹かれ、オーキド博士へと身を乗り出した。 相手も神妙な顔つきになり、ある伝説を語り始める。 「シンオウという地域があっての。そこに伝わる伝説のポケモンは時空を操り、もう一つの世界を創造した、ということじゃ。 あのギンガ団の男は、一瞬じゃがなんらかのポケモンを連れていた。 最悪、伝説に伝えられている時空を支配したポケモンなのかもしれん」 「なるほど、この状況も否定できないわけですね。 幾多の並行世界から人が連れられている、と判断したほうが良さそうです」 うむ、とオーキドは頷いて、口にコーヒーカップを運んだ。 村上は冷静な表情とは裏腹に興奮をしていた。ポケモンとはなんて興味深い存在なのだろう、と。 ポケモンとひと括りにされてはいるが、まるで神の如き力を持っている個体もいる。 その謎を解き明かし、オルフェノクに転嫁できないだろうか。 上手く行けば、王の登場を待たずに寿命の件を解決できるかもしれない。 オルフェノクの長として、当然の思考であった。 熱くなる己の心を落ち着けるように自分もコーヒーを堪能する。 遠くで、パカラ、パカラ、という馬の足音が聞こえた気がした。 いや、この音は聞き覚えがある。 「なんじゃ? ポニータかギャロップでもいるのかの?」 「いえ……これは! オーキド博士、伏せてください!」 村上はオーキド博士を伏せさせ、ローズオルフェノクへと変身する。 同時にドアが吹き飛び、灰色の影が飛び込んできた。 ヘルムをかぶった印象の頭部。たくましい腕は幅広い刀身の剣を持つ。 下半身は馬そのものであり、まるで伝説のケンタウロスのような存在。 間違いない。多少姿形が変わっているが、木場勇治に間違いはなかった。 「オオオオオオオオオオオォォォォォォォッ!」 ホースオルフェノクから振り下ろされる剣を両手で受け止める。 しかし、すでに知っている木場勇治よりも力が強い。 そのまま押し切られ、窓ガラスに背中が当たった。 (なるほど。電気を消しているとはいえ、外からは丸見えというわけか。 カーテンぐらいは締めるべきだった。私としては中の下の対応。慢心がすぎたな) しかし、オーガのベルトは今この手にある。 切り札を手放さないよう、村上は落下の衝撃に備えた。 ホースオルフェノクと数手交わし、強くなっていると思い知った。 一撃一撃の重さが段違いだ。なのに以前より速く鋭くなっている。 だが、それらは些細なことだ。一番の違いは殺気だ。 木場勇治の何よりも弱い部分は、人間である心を忘れていないこと。 たとえ彼の命を狙っているオルフェノクであっても、命を奪うことを躊躇してしまう。 その不完全さが歯がゆくもあり、愛しくもあってなんどもこちら側に来るよう誘った。 なのに、今は彼特有の甘さが消えていた。 村上が望んだ展開だが、違和感が強い。ゆえに間合いがとれた際、言葉を掛けることにしてみた。 ホースオルフェノクが剣を上段に構える。いわゆる八相の構えに似ている動きから、おもいっきり振り下ろしてきた。 バラの花びらを囮にしたワープをする隙がない。オーガのベルトを落とさないように握り、両腕で受け止めた。 同時に後ろに跳び、衝撃を逃がす。抑えられる衝撃はたかが知れているが、やらないよりマシだ。 耳をつんざくような音が鳴り響き、視界が大きく揺れた。 足が舗装された道路に接触するまで意識を飛ばす。足裏に力を込めるも、簡単には止まらない。 ようやく滑り止まったとき、ホースオルフェノクは油断なくこちらを見下ろしていた。 「木場さん、見違えましたよ。昔の君からは想像できない戦い方だ」 「……なぜだ」 返ってきたのは謎めいた問いかけだった。 村上は続きを促す。 「なぜ、人間と馴れ合っている! 海堂や結花を売り、裏切った人間はすべて殺す。 そしてオルフェノクだけの世界を作るべきなんだろう! なのにあなたは……!」 「当然です。人はすべて殺し、オルフェノクのみの理想世界を作る。それが私の目的です」 「だったら……」 「しかし、私の世界は君の世界と違って、まだオルフェノクの数が少ない。 その上、寿命の問題を解決していません」 村上は木場勇治の姿形、そして思考と戦い方から未来の彼、あるいは別世界の彼だと判断した。 同時に数が多いか、寿命の問題が解決しているかカマもかけてみた。 特に疑問に思っていない様子から、オルフェノクの寿命問題は解決できるものだとヒントを得た。一番の収穫だ。 オーキド博士に感謝をする。かの聡明な老人と会話をしていなければ、いつもの処分すべき木場勇治と誤解するところだったからだ。 月明かりで薄く伸びるローズオルフェノクの影が、村上の形に変わって笑顔を見せる。 あまりの機嫌の良さに、村上はオーキド博士を生かし、五十七人を都合がいいとした理由を彼に告げた。 「それにいまの状況はいい機会だと思いませんか?」 「なに?」 「ギンガ団と名乗った男がこう言った。『数多の時間、空間という可能性宇宙のひとつひとつから選び出された戦士たち』と。 つまりオルフェノクにならずとも、我々に匹敵する力を持つものがいる。 あるいは先ほど話していたオーキド博士のように、オルフェノクに有益な専門知識を持つものがいる。 彼らがただ無駄に死ぬのは忍びない。そういう者たちこそ、我々オルフェノクの愛を受けるべきだ! 君もそう思うでしょう?」 「俺はあなたと違う。誰もかれも裏切る。それに、ほとんどはオルフェノクになれないさ」 「それなら彼らはそこまでの存在だったに過ぎません」 村上が断言すると、ホースオルフェノクは殺気を収めていた。 だが、敵意は消していない。変身を解かないのが何よりの証拠だ。 「そのベルトを返せ。もともと俺のものだ」 「いいでしょう。ですが、一つ質問させてください。 あなたは長田さんと海堂さんが裏切られた、と言いましたが……彼らはここにいます。 私の推測では君の過去か、私の世界からの彼らですが、どう対処をするのですか?」 当然、これは確認しておく。木場がどの程度覚悟しているかはかるためでもある。 ここで迷うようなら、オーガギアは託せない。 だが、意外にも木場は怒りの宿った目を鋭くした。 「あなたの言っていることはとっくに覚悟している。 名簿に海堂と結花の名前があった。体のあるあなたの説明はそれでつくし、名簿の謎も解ける。 けど、俺は信じない。なぜなら…………」 木場は苦痛を思い出したかのように歯を食いしばる。 「俺と同じ夢をみたあの二人は、俺の仲間であるあの二人は、人間に裏切られてお前に殺された海堂と結花だけだ! 俺は絶対に許さない。俺たちを裏切った人間を、殺したお前を! たしかに過去の海堂は、優しい結花は自分たちを殺したことさえ許すかもしれない。 だったら、あのとき殺された二人の仇は誰がとるんだ? 誰があの二人が死んだ罪を裁いてくれるんだ!? 誰も動かないなら俺が裁く。それが間違ったものだとしても、なくした夢の代償を払わせてやる!」 村上は木場の慟哭に内心拍手喝采を送った。 オルフェノクがいずれたどり着く結論とはいえ、ここまで進化にふさわしい心根を手に入れるとは。 姿形は決意の現れか。目をかけていたかいがあった。 惜しみなくオーガギアが収められているジュラルミンケースを差し出した。 「認めましょう。君はこのベルトにふさわしい持ち主だ。そして、四つ葉の一人にも!」 「どの道、帝王のベルトはあなたが俺に渡す。それに忘れるな。すべての人間を殺したら、次はあなただ」 木場の憎しみに濁った瞳を向けられながらも、村上は笑っていた。 当然だ。 「よろしいでしょう。私は理想のためならどうなろうと構わない。 君が理想の世界【オルフェノクの繁栄】を約束するというのなら、私の命をいつでも差し出しましょう。 すべては王のため、オルフェノクのため!」 目的のためなら、自分の命など安いものだ。 別の未来で王に命を差し出したように、笑顔のまま木場の望みを受け入れた。 木場は何も言わずオーガギアを受け取り、踵を返した。 その背中はかつて見た時より大きく映り、四つ葉の一葉にふさわしいものだ。 これで再び幸福を呼ぶ暗黒の四つ葉が揃った。 四つ葉のリーダーたる北崎。 参謀にふさわしく、常に中心を立ちまわる影山冴子。 迷いがあるものの、こちら側に付くしか選択肢のない乾巧。 そして、死んだ琢磨の後釜にふさわしい今の木場勇治。 乾巧は背中を後押しする必要があるし、影山はこの場にいない。 とはいえ、村上の手に幸運はある。 ほくそ笑みながらオーキド博士を迎えに行った。 【D-2/オフィス街/一日目 深夜】 【木場勇治@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】 [状態]:軽傷、若干の疲労、人間態 [装備]:オーガドライバー一式@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト [道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~3(確認済み) [思考・状況] 基本:オルフェノクの保護、人間の抹殺、ゲームからの脱出 1:すべての人間を殺したあと、村上を殺す。 2:乾巧と決着をつけたい。 3:あのファイズの正体は……? 4 たとえ別世界の海堂や長田であっても、自分を止めるなら容赦はしない。 [備考] ※コロシアムでの乾巧との決戦の途中からの参戦です 【村上峡児@仮面ライダー555】 [状態]:若干の疲労、人間態 [装備]:なし [道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~2(確認済み) [思考・状況] 基本:オルフェノクという種の繁栄。 1:まずはオルフェノクにする人間を選別する。 2:ある程度選別を終えたら、使徒再生を行い、オルフェノクになる機会を与える。 3:乾巧の後押し。 4:出来れば元の世界にポケモンをいくらか持ち込み、研究させたい。 [備考] ※参戦時期は巧がラッキークローバーに入った直後。 【オーキド博士@ポケットモンスター(ゲーム)】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~3(確認済み) [思考・状況] 基本:ポケモンの保護、ゲームからの脱出 1:村上と合流する。 2:オルフェノクに興味。 016 事故防衛 投下順に読む 018 vs黒い剣士~魔法少女と正義の味方(?) 時系列順に読む 初登場 オーキド博士 048 携帯獣の愛護と適切な管理 初登場 村上峡児 008:草加雅人なら大丈夫♪ 木場勇治 050 ロスト・ワールド
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/31323.html
登録日:2015/02/09 Mon 14 33 50 更新日:2024/08/24 Sat 22 47 19 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 ※日曜朝8時です。 こいつおまわりさんです やべーやつ オルフェノクの敵 オルフェノク絶対殺すマン ド外道 井上キャラ 井上敏樹の本気 人間のクズ特撮部門殿堂入り 人類にとっては頼もしい存在 人類の味方 仮面ライダー 仮面ライダー555 南雅彦 因果応報 外道 小川敦史 差別 必要悪 怪物の心を持った人間 悪人 独善 腹黒 言ってる事は正論 警察 警察の恥 警察庁 貴様!それでも人間か!! 過激派 高官 貴方達がこれから会うはずだった男ですよ 私には会議室でのんびり待っている時間もないのでね こうして自分から足を運ばせてもらいました 『仮面ライダー555』の登場人物。 演:小川敦史 【概要】 警察庁の高官であり、対オルフェノク組織の責任者。 オルフェノクの存在を以前から認知しており、実態調査のためにオルフェノクの研究と捕獲を行なっていた。 終始シリアスだった555の物語を鬱なものへと決定づけた最大要因の一人。 一見、紳士的な人物に見えるが、その本性は傲慢極まりない性格の持ち主で、「オルフェノクを最終的に全て撲滅する」という思想に凝り固まるあまり、人としての心を殆ど無くしつつある。 自身が利用出来ると判断した者は徹底的に利用して使い潰すことを信条とし、オルフェノク研究機関のスポンサーであり、 敵であるはずのオルフェノクの巣窟であるスマートブレイン社から経済的援助を受けているが、現社長である村上峡児とのやり取りから判断するとスマートブレイン側がオルフェノクである事には気づかなかった模様。 また、自らの目的のためにオルフェノクはおろか同胞である人間をも抹殺しようとしたり、穏健派を装って長田結花や乾巧を罠に陥れたりする等、オルフェノク撲滅のためなら手段を選ばない面が強い。 研究しているオルフェノク撲滅の手段も「人間からオルフェノクを取り除いて純粋な人間に戻す」ではなく「オルフェノクから人間を取り除いて純粋な怪物として処分できるようにする」というものであり、彼の心がいかに歪み切っているかが窺える。 人間との共存を望むオルフェノクである木場勇治が「人の心を持った怪物」なら、南雅彦は逆に「心が怪物同然の人間」と言える木場の対極に位置する存在にして、冒頭で木場を裏切った人々と共に巧や木場の理想が間違っていない事、叶えなければならない事を証明する555世界の「現実」の1つ。 人間であっても心が怪物では意味が無いという意味では木場の理想に対する集大成でもある。 演じた小川氏は『超光戦士シャンゼリオン』の暗黒騎士ガウザー・黒岩 省吾、前々作『仮面ライダーアギト』にて、アギトを滅ぼす神の使徒である沢木哲也を演じている。 【劇中での活躍】 第41話「捕獲開始」 初登場回。 オルフェノクによる変死事件を追っている刑事である添野と沢村に捜査の中止を宣告する形で登場。 オルフェノク研究機関の実験サンプルを確保するために新たなサンプルとして長田結花に目を付け、 己の権力をフルに生かして機動隊に生け捕りを命じたが、銃撃されて激昂した結花に自衛という形で返り討ちにされて失敗に終わる。 洞窟の奥に存在する研究所内には数々の非道な人体実験で肉体の半分を機械化されたクラブオルフェノクが囚われていた… 第42話「折れた翼」 前回の作戦でクレインオルフェノクに変身した結花に機動隊を皆殺しにされて捕獲は失敗に終わり、既に捕獲済みのオルフェノクを使った人体実験もサンプル不足により行き詰っていた。 オルフェノクに人間性を認めてしまうと問題は複雑化する一方です だから我々はオルフェノクから人間性を取り除く実験をしている…2度と人間に戻れないように そうすれば化け物を化け物として処理することができるでしょう その後、彼女が多くの人間を殺めた罪悪感から警察に出頭してきた際にはチャンスとばかりに研究所へと拉致した。 初対面した結花を見るなり、「オルフェノクを人間に戻して元通りの生活を送らせる」と騙す形で彼女を手術台に拘束してオルフェノクから人間性を取り除くための実験を開始した。 開始と同時に特殊なレーザーを浴びせられて苦しむ結花を見た南は… 生命レベル低下! これ以上続けると危険ですが… 構わんさ。どうせゴミのような命だ だが、結花の悲痛な叫びに反応したクラブオルフェノクが突然暴れ出し、壁を破って研究員に襲いかかり拘束されていた結花を連れて脱走してしまった。 脱走した結花とクラブオルフェノクを連れ戻すために機動隊に捕獲を命じたがクラブオルフェノクの猛攻により全滅。 しばらくしてから増援を送って再び捕獲しようとするもクラブオルフェノクは姿を消しており、結花の様子を心配した木場がその場に居合わせていた。 そして結花に対する仕打ちに激怒した木場は銃口を向けてきた機動隊を皆殺しにしてしまう。 ちなみにクラブオルフェノクは結花を木場に託して去った後、今までの人体実験の影響で衰弱しきっていたところを 事情を何も知らないカイザとデルタに抵抗することも出来ずにボコボコされた挙句最期は灰化して死亡というあまりにも報われない末路を迎えた(*1)。 第43話「赤い風船」 クラブオルフェノクの反撃で実験サンプルを全て失ってしまった失態を取り戻すため、 スポンサーであるスマートブレイン社に訪れ、村上社長から捕獲用の武器としてバットオルフェノクを提供してもらう。 ありがとうございます。オルフェノクを一掃したあかつきには貴方は人類の英雄として讃えられるでしょう バットオルフェノクがこちらへ到着した後、沢村刑事に木場と結花の捜索を命じたが、指令を受けた沢村刑事は研究機関のやり方に疑念を抱き始めており、それを察した南は計画の障害になると判断してバットオルフェノクに木場と結花を捕獲させるついでに「沢村刑事の謀殺」も命じた。 オルフェノクに人間性などと…ああいう偽善者がいずれ我々の敵になるのだ 南の命令を受けたバットオルフェノクは木場と巧の前に現れるなり、2人を拳銃で銃撃し、現場に居合わせた沢村刑事にも発砲したが、ファイズに変身した巧の反撃により撤退。負傷した沢村刑事は一命をとりとめた。 第44話「最後のメール」 長田結花の死亡回。 オルフェノクを執拗に狙う警察の状況を確認しに来た巧が南と出会う。 自身もオルフェノクである事を明かした巧に対し、南は「我々の組織はオルフェノクと人間の平和的共存を願っている」と白々しい態度を取り、さらに木場と結花を誘い出すために「もう一度話し合いの場を設けていただきたい」と巧をメッセンジャーに仕立て上げてうまく言いくるめた。 なお、普段はこの手の相手に対してはすぐに疑ってかかる巧は何故か南の言葉を真に受けていた(*2)。 目論見通りに巧が木場と結花を連れて現れた際には、南の指示を受けた特殊部隊とバットオルフェノクが3人を攻撃した。 3人はそれぞれ変身して立ち向かうも、結花が負傷してしまい、責任を感じた巧は1人でその場を引き受けて木場と結花を逃がした(*3)。 逃亡した結花は途中でロブスターオルフェノクこと影山冴子に出くわし、更には実験の後遺症によって突然オルフェノクに変身できなくなり、最期はなす術もなく殺されてしまった。 彼女の死は木場と巧の心に大きな傷を残し、木場に至っては結花が警察に殺されたと思い込んで完全に人間に絶望してオルフェノク側についてしまった。 尤も、結花は実験の影響で衰弱しきったところを殺害されたため、人間に殺されたというのもあながち間違いではない。 第45話「王の目覚め」 退場回。 オルフェノクの研究を進める過程で「オルフェノクは急激な進化で寿命が非常に短い」という事実を知ってしまう。 実はオルフェノクに関する新たな発見がありましてね おそらく我々は彼等に対する見方を変えることになるでしょう 是非貴方にも目を通していただきたい 真実を知った南は電話で村上社長に報告して詳細な情報をメールで送信したが、 オルフェノクである彼にしてみれば死刑宣告とも言える事実であり、メールを見た瞬間に思わず険しい表情を浮かべた。 その後、村上社長は今まで資金援助したオルフェノク研究機関を見限ると同時にその関係者および施設全ての排除をラッキークローバーに命じた。 もっとも、直接手を下したのはラッキークローバーよりも一足先に現れた木場である。 有頂天になっていた南は遂に破滅の時を迎えることになる… 結花の死で怒りに燃える木場に研究施設を襲撃され、負傷した南は命からがら車で逃亡したが、 その先にはホースオルフェノクに変身した木場が待ち構えていた。 悪あがきと言わんばかりに木場を車で轢き殺そうとしたが、ワンパンで車ごと殴り飛ばされてしまった。 そして、今までの非道行為の報いを受けるかの如く、魔剣ホースソードで心臓を貫かれた(*4)。だが… フフフ…フハハハハハ… 何がおかしい…? いずれわかる、俺が何故笑うのか。お前達オルフェノクは…決して人間には勝てない 勝ち誇ったような笑いを浮かべながら灰化して命を落とした。 己のエゴの為に他人を平然と食い物にしてきた男の最期は、オルフェノクの未来を暗示するような呪詛の言葉を吐きながら、最後の最後まで命乞いも反省もすることなく死亡という非常に後味の悪いものであった。 しかし、アークオルフェノクが倒された後、巧、海堂、琢磨、スマートレディ他、生き残ったオルフェノク達の殆どは残されたわずかな余生を人間として生きていき……その呪詛は叶わなかった。 【余談】 南雅彦は確かに悪ではあるが、それはあくまで視聴者目線だからこそ言える話で、人間目線で言えばオルフェノク=怪人を殲滅してくれる救世主とも取れる。 こういう主人公の味方ではないが人類の味方、敵ではないがある意味敵より厄介、敵に近い行動をとるが怪人を敵視しているという点は草加雅人、映画『パラダイス・ロスト』の水原に通ずるものがある。彼らが手を組んだらもっと悲惨な事態に陥っていたかもしれない また、力を持たない人間である以上、強力な力を持つオルフェノクを恐れるのも無理はないと言える。 実際、作中に登場したオルフェノクの多くが自身の力に溺れて人間を襲っており(*5)、TV版とは別のパラレルワールドである劇場版に至っては全世界の人類のほとんどがオルフェノクと化して、立場が逆転するかのごとくわずかに生き残った人類を弾圧するという有様である。怪人としては巧や海堂のような存在の方がイレギュラーと言えよう。 「南雅彦のような存在」は社会に必要だったのかもしれない。だが、それは南雅彦がなってはならないものであった。 クラブオルフェノクの声を演じたのは、前作で彼を演じた松田悟志氏。 編集できるものは何でも追記・修正する。それが私のやり方だ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] この人はもしかしたらオルフェノクに大事なものを壊され、奪われたのかもしれない。 -- 名無しさん (2015-02-09 14 38 37) 来世ではZECTの胡散臭い上司になったが、プレクスワームにあっけなく殺害される。その後、またも転生して画家となり、今度は「素晴らしき青空の会」を潰そうとした。 -- 名無しさん (2015-02-09 14 58 28) なんだかんだでライダーに出てるけど、そのどれもこれもが……。 -- 名無しさん (2015-02-09 15 49 49) ↑信用できない腹黒いキャラが似合うよな、この人(むろんほめ言葉)。まあ、あの「知っているか!」のガウザーみたいな、正々堂々とした悪役もいいけど。 -- 名無しさん (2015-02-09 16 02 51) 沢木哲也とは真逆の人物だったな -- 名無しさん (2015-02-09 16 18 44) まだ報いを受けてるだけ結花の義理親とかよりはマシ -- 名無しさん (2015-02-09 16 33 33) ウルトラ・スーパー・デラックスマンこと小池さんが胃がんで死んだと知ったらめちゃくちゃ喜ぶ人。そして皮肉を込めて人間には勝てないと言うだろう -- 名無しさん (2015-02-09 16 46 01) 作中のオルフェノクの大半が心まで化け物になっているのを考えると、こいつの様な考え方になってしまうのも無理ない気がするな。 -- 名無しさん (2015-02-09 17 48 25) BONESの社長? -- 名無しさん (2015-02-09 17 53 35) 個人的にこいつは555の登場人物の中で最も最低の奴。ライダー、怪人以外の人物では間違いなく歴代トップ。草加、水原、北崎とかが凄くいい人に見えただけでなく、見ていて本気で不愉快だった。 -- 名無しさん (2015-02-09 18 45 25) ラディゲ「南ィィィ!!オレの名を言ってみろォォォ!!!」 -- 名無しさん (2015-02-09 19 29 05) ↑4しかし、こいつの場合「化け物から罪無き人間を守る」んじゃなく「罪無き人間を犠牲にしてでも化け物を倒す」ってスタンスだし。 オルフェノクを完全な化け物にする研究の前にまずオルフェノクに対抗できる手段を研究しろと言いたい。 -- 名無しさん (2015-02-09 19 50 31) 正直こいつらが555gdgdの最大の原因だと思うんだよなあ -- 名無しさん (2015-02-09 20 02 29) オルフェノクから人間を取り除くって…人間からオルフェノクを取り除けよ! -- 名無しさん (2015-02-09 21 39 01) これは浅倉威がマシに見えるレベル。 -- 名無しさん (2015-02-10 00 20 21) 木場が本気を出せば簡単に潰せる研究機関なのに村上はラキクロ全員を仕向けるほど動揺してたな -- 名無しさん (2015-02-10 11 39 35) でもわれわれか弱い一般市民からしたら間違いなく味方側の人間である事は間違いない。たっくんや海堂みたいな善良なオルフェノクもいるんだがそれ以上に人を傷つけるオルフェノクが存在する以上この人を一概に悪と切り捨てるのは早計では無いかな -- 名無しさん (2015-02-10 18 48 40) ↑しかし、その一般市民が彼のやってきたことを見れば、どう思うか。しかも、自分が信じる正義に異を唱える者(沢村)を殺そうとするし。いわゆる「自分が悪だと気付いていない」、最低な男だよ。 -- 名無しさん (2015-02-10 21 26 18) 南と言えば、こいつが村上から貸りたバットオルフェノク、ファイズとホースオルフェノクの2人を相手に善戦してて、やけに強かったな。村上は結花をラッキークローバー候補に推薦してたけど、こいつを推薦した方が良かったんじゃないか? ナマコやミミズよりよっぽど良いだろうに -- 名無しさん (2015-02-10 22 06 18) アギトでの役回りと比較すると製作側の熱意というかメッセージのようなものが見える気がする -- 名無しさん (2015-02-10 22 39 59) 最後まで命乞いしなかったあたり、本当に人としての心を失ってたのかもしれない -- 名無しさん (2015-02-10 22 45 57) ↑3むしろあの強さだからこそ、ラキクロに入らず社長直属にしておいた方がいいとも考えられる。北崎初め状況次第でいつ敵に回るかわかんない連中だし、いくら社長が強くても頼れる用心棒はいるに越したことはない。 -- 名無しさん (2015-02-10 23 55 09) 東京喰種の真戸さんはこいつっぽいと思ったけどこいつは人間に対しても邪悪だからなぁ -- 名無しさん (2015-02-11 01 33 49) こいつ自身には悪役に必要な格好良さ、強さが足りないし、ネタ要素も全く無いから愛せる所が全く無い100%不快なだけのタイプ。ただ灰になるだけではなく、もっと苦しみながら死んでほしかった。てかこいつ絶対人間に対しても浅倉とは比較にならない程大量に悪事を行ってるだろ… -- 名無しさん (2015-02-11 08 06 18) 「心が怪物」なのは正しい見方だし、俺もこの人あんまり好きじゃない…結花の死や巧や木場の決裂に繋がってるし…でも気持ちはわかる。でも… -- 名無しさん (2015-02-11 08 46 15) こいつみたいなのが生き延びたらX-MEN F Pみたいな未来になりそう -- 名無しさん (2015-02-11 08 55 12) 仮面ライダー界のヒルカワ(性格的な意味で)の称号を授けたいレベル -- 名無しさん (2015-02-11 14 45 01) アギトの白河のリベンジ的なキャラだったな 今後のアギトの驚異を論じて、アギトを駆逐するアンノウンをG3ユニットで保護しようとしたやつ -- 名無しさん (2015-02-11 15 33 16) ↑似たポジションやね。でも、あっちは出てくるのが遅すぎた…。 -- 名無しさん (2015-02-11 15 45 17) こいつといい長田一家といい木場さんの親戚といい、555の人間は風都民かと思う位性格の悪い奴ばっかな気がする -- 名無しさん (2015-02-11 18 25 09) つーか風都民の方がまだマシに思えるよ。人間側にクズが多すぎるせいで、オルフェノクの殺人が正当に思える事が何度もあったし -- 名無しさん (2015-02-11 18 42 59) ↑それを思うともしこいつがWにいたらゾッとするな…ミュージアムと手を組んで沢村さんみたいに照井や刃野さんやマッキーを抹殺しようとしたりドーパントを護衛にしたり若菜姫に取り入ったり… -- 名無しさん (2015-02-11 19 40 29) 照井は不死身だし若菜姫がエクストリームになったら速攻で葬られそう -- 名無しさん (2015-02-11 19 57 54) 「野望の王国」の柿崎から魅力とバイタリティを取っ払ったような人物。正当性のある目標を掲げて立ち回ったところで、結局は自分が踏みつけて来た相手と悪事のツケに追いつかれる。 -- 名無しさん (2015-02-11 22 59 29) ↑↑寧ろそうなってくれ -- 名無しさん (2015-02-12 13 25 40) こいつは出てきた時から「頼むから早く死んでくれ」と思った。 -- 名無しさん (2015-02-12 15 40 37) 暗黒騎士や沢木哲也以外アレな役ばっかりだし小川さんがまたライダーに出たら、善人のゲストとか見てみたい -- 名無しさん (2015-02-13 15 46 49) ↑5若菜姫に取り入る前に冴子さんに利用されそう -- 名無しさん (2015-02-19 17 08 57) もし俺が「ライダーに出れる」と言われてもこんな不愉快でライダーでも怪人でもない悪役なら出演断るかもしれない。 -- 名無しさん (2015-02-19 17 22 53) 浅倉「イライラするんだよ。お前のようなクズを見ていると。いま楽にしてやる。」 -- 名無しさん (2015-03-27 10 45 39) こいつは街中で子供から石投げられても文句言えないくらい極悪な役。演じた俳優さんも南雅彦や555への思い入れは皆無だろうね… -- 名無しさん (2015-03-28 08 44 24) 影山冴子とは最期が逆の方が良かった。木場に殺された後覚醒して、王の力で人間に戻れなくなったとかさ。いや、出来れば龍騎の芝浦や佐野みたいな死に方の方が良かったかな? -- 名無しさん (2015-03-31 20 30 06) 最近ライダー関連の記事で他作品のキャラ出しながら躍起になって叩く馬鹿がいるな。ちゅうがくせいかな? -- 名無しさん (2015-04-13 23 22 24) 2期シリーズでもこいつみたいなクズがドライブに出ているんだけど -- 名無しさん (2015-05-02 23 23 57) ↑仁良は一周回ってギャグに見えるな…仁良が南みたいなのだったら進ノ介に要人殺害の罪を擦り付けたりして特状課を全力で潰しそう -- 名無しさん (2015-05-26 00 02 59) 逆に南が仁良みたいなのだったらオルフェノクと癒着していたのかな。 -- 名無しさん (2015-06-30 19 42 03) ↑2それと似たような展開になったね…仁良も南もホントクソ野郎だぜ!(褒め言葉) -- 名無しさん (2015-06-30 20 15 46) 浅倉と嶋さんさえいればこんな奴(シャンゼリオン的な意味で) -- 名無しさん (2015-06-30 22 49 26) 中の人って津上翔一(本物)と同じだっけか確か -- 名無しさん (2015-06-30 23 17 36) 歪みまくっていても一応人類のために行動していた点では仁良よりはマシか?まあ、どちらもクズで外道なんだが。 -- 名無しさん (2015-07-05 08 42 01) 「オルフェノクも人間も化け物になるかは心次第」ってスタンスの物語だからわかりやすい悪役になったけど、実際オルフェノクがいたら俺も排除してくれと思うだろうなあ -- 名無しさん (2015-09-20 17 56 29) ただこいつの場合「オルフェノクの敵」であっても「人類の味方」とは正反対だからなぁ …少なくとも俺は仮にオルフェノクが現実にいて自分もオルフェノクに恐怖や憎しみ抱いてたとしても、こいつだけは絶対支持できん -- 名無しさん (2015-10-13 17 38 42) ナントカに権力を持たせた結果がコレなだけで、実は草加と言ってる事とやってる事が似てると思うのは俺の考えすぎだろうか…? -- 名無しさん (2015-10-13 20 26 41) こいつは小説版の草加と同じくらい外道だけど、オルフェノクに対する仕打ちは別にいい。いい奴だれうと化物は化物だからな。長田も多くの人間を殺そうとしたからな。ただし他の刑事を謀とした事は許されない。 -- 名無しさん (2015-10-24 14 18 06) 彼の行為は555を神の視点で見ている視聴者からしたら鼻持ちならないクズだけど、作中世界の一般大衆からしたらオルフェノクという化物の存在を知った人間としてはごく自然な対応をしてるんだよな。オルフェノクを危険な存在と見なしている以上それに胃を唱える親オルフェノク派の人間なんて裏切り者同然だし、下手すればオルフェノク化して危険な化物の仲間が増えるんだから排除を考えるのも当然。死んで当然だし同情する気も無いけど考えさせられるところはある。かなり深い人物だよね。 -- 名無しさん (2015-11-11 19 55 10) 一応彼なりに人類を守ろうとしている分、仁良よりはマシと言える。だからと言って南のしたことは決して許されることではない邪悪な行為だが。 -- 名無しさん (2015-12-01 16 03 21) 上のは投稿ミス。南雅彦の同族はどちらかと言うとウルトラシリーズに多い。(ウルトラマンギンガS神山長官など)仮面ライダーで彼の同族と言えば深海理沙、呉島天樹ぐらいか? -- アグバー (2016-04-11 14 12 25) 中学生くらい漢字でコメントしろよ高校生 -- 名無しさん (2016-05-26 15 37 14) 最後の呪詛すらも叶わなかったというダメ押し -- 名無しさん (2016-06-25 13 42 35) 王が死んだからあのまま行けばたっくんも海堂もたくまくんも近い内に亡くなって後には不死の発狂した冴子さんしかいなくなるし、オルフェノクの種としての壊滅って願望は叶ったんじゃね -- 名無しさん (2016-06-25 13 49 34) ↑×8 化物だから何してもいいとか言うアホな考え -- 名無しさん (2016-06-29 15 57 19) こいつはウルトラマングレートで例えるとブリューワー将軍と同じ存在 -- 名無しさん (2016-07-02 18 28 13) こいつみたいな奴がウルトラマンコスモスやガンダムSEEDにいたらどうなるだろうと思った。恐らくコスモスなら、カオスヘッダーを非人道的な手段で排除しようとするが、最終的にカオスヘッダーが憑依した怪獣に殺されるか、いっそのこと排除しようとしていたはずのカオスヘッダーに憑依され、怪獣化し、コスモスにコロナかエクリプスに倒されるかのどちらかとか、ガンダムSEEDなら、ナチュラル側についていて、コーディネーターを排除しようとするが、皮肉にも排除しようとしたコーディネーターに殺されるみたいな。なんというか、ジブリール? -- 名無しさん (2016-07-02 19 24 52) オルフェノク(怪物)は決して人間には勝てない。よく考えたらこいつ、遠まわしに自分を皮肉ってる事に気付いていなかった(心が怪物だから『人間』に負けていた) -- 名無しさん (2016-07-08 15 08 15) 沢木哲也(本当の津上翔一)とは正反対な人だよな。もう人間じゃねえw -- 名無しさん (2016-08-02 20 15 03) こうとも考えられないか?オルフェノクを恐れる私達が、自分達の安寧ばかりを求めた結果生まれた怪物だとも… -- 名無しさん (2016-09-08 22 07 28) まさしく外道極まりない -- 名無しさん (2016-10-02 02 33 48) 草加と組んでたらどうなっていたか -- 名無しさん (2016-12-03 21 07 09) よく考えてみれば彼と劇場版アギトprojectG4の深海理沙の考えなどは ウルトラセブンの超兵器R1号に似ている。地球や人類を守ろうとしてとった行動が、被害を大きくしたという事が共通している。 -- アグバー (2017-01-27 23 01 26) この記事タグちょっと過激すぎやしないかい?言いたいのはわかるけどもっとほかに適切な言葉があるだろう -- 名無しさん (2017-04-03 16 36 16) 名護さんも一歩間違えれば、こいつのようになっていたかもしれないな -- 名無しさん (2017-04-22 20 46 02) 「ああいう”偽善者”がいずれ我々の敵になるのだ」……お前が言うな!という言葉がここまでマジに似合う台詞も珍しいな -- 名無しさん (2017-04-25 22 36 08) 木場さんに殺されたとき使徒再生に成功してオルフェノクになったらどうしてただろう。自分自身の体を実験材料にしてでもオルフェノクを滅ぼそうとするのか、手のひら返して人間滅ぼそうとするのか… -- 名無しさん (2017-06-14 20 33 24) ↑3 上にも書いてある通り、ある意味、渡や恵さん、次狼に出会わなかった名護さんのIFって感じがする。 -- 名無しさん (2017-08-23 22 25 57) 好きになれる要素が皆無なのは勿論なんだが、脚本の都合で急遽作られたキャラって感じだからか余計に魅力を感じない。 -- 名無しさん (2017-08-24 06 48 39) オルフェノクゆ゛る゛さ゛ん゛!! -- 名無しさん (2018-04-15 11 03 03) アギトと555は作品によってはストーリーが繋がっていることがあるから沢木哲也ともし出会っていたらどうなっていたか。 -- 名無しさん (2018-05-13 11 25 38) ↑3 当時のファイズ公式によると企画の最初からずっと出したかったキャラらしいぞ、この人 -- 名無しさん (2018-06-20 08 09 38) オルフェノクをオルフェノクとして始末する手段を考える過程で、素でその心理的ハードルを破ってしまった本末転倒な人。いわば「駆除する側の人間から人間を取り除いて怪物にするのが一番手っ取り早い」という最適解を自ら証明してしまった人とも言う。 -- 名無しさん (2018-06-20 08 12 12) それは未来を作れない歪な正義だ -- 名無しさん (2019-10-20 21 22 45) もし南がファントムになったら、滝川ソラのように人間時代の人格のままになるのかな。こいつも元から怪物と変わらない心を持った奴だし -- 名無しさん (2019-11-14 18 27 58) オルフェノクから人間性を取り除くってのはある意味必要な事なのかもしれん、事実結花の存在を知った巧は一時期戦えなくなってた。だがそれは駆除の方法が確立した後で考えるべき事だろう -- 名無しさん (2020-03-27 00 26 05) 敏樹がボンズの社長と仲悪かったから同じ名前つけて殺したって聞いたけどマジなの? -- 名無しさん (2020-04-19 08 37 22) 心底から憎まれるキャラとして認識されているのは、演者的にはむしろ光栄なのではなかろうかと思ったり。演技がマズかったらネタキャラにしかならない訳で…個人的な印象はアギトの沢木哲也の方が強いというのもあるかもしれんが。 -- 名無しさん (2020-11-12 13 55 49) 記事の中にある巧が普段信じない類である南の話をあっさり受け入れたのは直前に木場から理想が揺らいでる的な話をされたからだろうね -- 名無しさん (2021-04-06 00 54 38) 正義の暴走ってのはこういう人物の事を言うんですよね -- 名無しさん (2021-05-17 19 15 35) タイムグリーン「南さん、僕からみたらあなたの方がよっぽど怪物です」 -- 名無しさん (2021-06-14 19 15 31) ↑4 「演技がマズかったらネタキャラにしかならない訳で」30分前の悪の幼女の進化系のことかー!! -- 名無しさん (2022-04-14 01 02 34) アギト、ファイズ、カブトと徐々に善人度が下がっていった印象がある… -- 名無しさん (2023-01-31 00 17 13) こいつが戦闘能力を持ったらメガテンSJのジャック部隊みたいになるな 人間より強い異種族だから何したっていい -- 名無しさん (2023-03-13 19 55 44) 人間より強い異種族(相手)だから何してもいいって思想に反吐が出る 動物虐待ですよそれは -- 名無しさん (2023-03-13 19 56 54) 警察の分際で勝手に人体実験してたのは普通にカス未満だけど、オルフェノク化を無くすって目の付け所はいいと思う。 -- 名無しさん (2023-03-24 21 58 12) もしテレビ本編に勇介がいたらどうしてたのか気になる。千翼みたいにオルフェノク用の兵器扱いするか、彼を人体実験してただの人間でも変身できるライダーズギア(あわよくばサイガギアやオーガギアも)を造ってたのか -- 名無しさん (2023-04-19 08 49 44) ↑2 今更ブラックサン見たけど、一人で空回ってイキって自爆するだけで南は井垣よりマシだと感じたわ。あいつ弱い怪人挑発して「あ!変身した!こわーいw駆除だー!」しかやれねえヘタレだし -- 名無しさん (2023-05-26 00 04 11) ↑2 人体実験しようと捕まえる前に普通に悪意見抜かれて殺されそう。オルフェノクの心は見抜けないみたいだが、真理みたいな純粋な人間の心の機微にはすごい敏感に反応できるみたいだし勇介5歳 -- 名無しさん (2023-05-26 00 07 04) 「オルフェノクを一掃したあかつきには」とか「オルフェノクから人間性を取り除いて」からして、南は人が死んだ後でオルフェノクになるって事は知らなかったのか?誕生経緯からして一掃なんて不可能だしオルフェノクはワームやファンガイアやアマゾンみたいな存在だと思ってた可能性があるな -- 名無しさん (2023-05-26 18 31 20) オルフェノクを人間に戻れなくして処分するって本来やるべき手段と目的が間違ったのがな…人間からオルフェノクになれないようにして真っ当な人間に戻れる研究って方向に進めてれば自分の命を投げ捨てることにもならなかっただろうに…一度人間として生まれたものは死ぬまで人間・オルフェノクになった人間が好きにオルフェノクになったわけではない且つ使徒再生の被害者の可能性もあるって根本的な所をこの人は忘れてる(というか知識として知らない) -- 名無しさん (2023-07-16 01 11 19) 何でオルフェノクの方じゃなくて人間の方を取り除くんですかね… -- 名無しさん (2023-07-24 15 58 45) ↑特撮でよくある「守る為の戦い」じゃなく -- 名無しさん (2023-07-24 16 05 18) ミスった失礼、「守る為の戦い」じゃなく「殺す為の戦い」をする人だからだと思う -- 名無しさん (2023-07-24 16 06 16) 彼の項目ができたから 添野と沢村の項目が出来る可能性は十分にある なおセットで単独は厳しいので -- 名無しさん (2023-07-24 18 23 21) パラリゲでスマートブレインが「南雅彦のような存在」となったのが皮肉 -- 名無しさん (2024-02-16 10 25 07) 人間のためという題目はあるがやっていることは悪意剥き出しなコイツみたいな人間に対してゼインはどんな判定を下すのか -- 名無しさん (2024-06-03 00 07 41) 名前 コメント [記事が見ることが出来なくなる場合がありますので、くれぐれもマナーにはお気をつけますようお願いいたします。]
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15862.html
梓「冬がマネージャーとして入部したら、夏は髪を切りました。その理由が 『冬がそこに居る』からなんです。冬を見てほしいから」 澪「・・・」 梓「今日、冬が髪を切ったのは、恐らく」 姫子「夏の居場所を作る為。今まで夏は冬の居場所を作ろうとしていた。そこに冬は居ないのに」 澪「・・・」 姫子「冬が入部した後に夏が髪を切って、部長がこう言ったんだよ 『見分けがつくから助かる』って。夏はその為に髪を切ったんだね」 梓「・・・はい」 姫子「冬は、戻る為にじゃなく、新たに進む為に髪を切ったって事かな」 澪「・・・そうか」 梓「・・・」 姫子「梓は夏から直接聞いたんだ?」 梓「は、はい」 姫子「・・・」 澪「姫子は?」 姫子「最近気付いたくらいだよ・・・。月見会で、『姉をよろしく』って言ったでしょ」 梓「・・・」 姫子「その顔は覚えてないよね。普通の紹介だったもんね」 澪「今思えば・・・。それは特別だったんだ・・・」 姫子「うん。部ではそっけない夏が、あの時は親身になってたから。私は覚えている」 ――・・・3年生のクラス ちか「虎徹ちゃん帰ったよ~」 梓「し、知ってますよ」 美冬「どうだった、せんべいの出来は?」 エリ「うん。おいしかった」 和「うまく出来そうかしら」 いちご「うん。えびせんべいと醤油せんべいの二種類だけど・・・」 純「試作品ありますか・・・!」 憂「はい、どうぞ」 純「やった。では、さっそく」パリッ 信代「・・・」 純「うん。せんべいだ」バリバリ 信代「リアクションふっつうだね・・・」 純「・・・」 律「お、ここも片付け終わってんじゃん」 澪「帰ろうか」 さわ子「まだ残っていたのね。早めに閉める事になってるからさっさと出なさい」 唯「はいよっ」 夏「帰りましょう帰りましょう~♪」ルンルン 冬「・・・」 澪(楽しそうだな・・・) 信代「澪、コンサートどうだった?」 澪「・・・!」サッ 信代「どうして顔を逸らす・・・?」 ―――――校門 夏「夕陽沈んでしまいましたね~♪」ルンルン 冬「・・・」 姫子「どうしたの夏は」 冬「わ、分かりません・・・」 律「今日はまっすぐ帰るかー」ノビノビ 紬「・・・」ノビノビ エリ「りっちゃんと唯ちゃん寝ちゃったでしょ?」 律「ん?」 アカネ「クラッシクコンサート。演奏中に寝ちゃった?」 律「失敬だなキミ達はー」 唯「失敬だー!」 憂「ちゃんと起きてたの?」 唯「もちろんですたい。あの旋律はすばらしかったばい」 紬「・・・」コクコク まき「・・・」 澪「あ、いちばんぼしだー」 信代「さっきから一言もコンサートについて話さないんだけど・・・」 律「澪は寝てたからな」 純「そ、そんな・・・!」 澪「あ、ながれぼしかとおもったらゆーふぉーだった☆」 和「帰ってきなさい」 澪「眠ってしまうなんて・・・不覚だ・・・」ズドーン 紬「・・・」キョロキョロ 梓「話題を逸らす為の嘘ですよ」 紬「・・・」ガーン ちか「い、居るわけないよねー・・・」 美冬「それじゃあ何を探していたの?」 ちか「宵の明星だよ」 風子「金星は太陽の近くにいるんだよ?」 ちか「・・・」 風子「それなのに真上を観測していたんだ」 ちか「・・・」 梓(意地悪だなぁ・・・) いちご「風子ってまさに金星そのものだよね」 風子「そ、そうかな」テレテレ 律「どうして照れてんだ?」 冬「宵の明星。またの名を明け方の明星と呼ぶんです。 そのことから美と愛の女神アプロディーテーに例えられているんです」 風子「えへへ」テレテレ ちか「・・・」 いちご「そっちじゃないよ。ルシファーだけど」 風子「え・・・」グサッ 唯「今度は引きつったよ」 冬「ルシファーは・・・天使の長だったのですが・・・」 英子「・・・堕天使の総帥となるの」 風子「別名、悪魔・・・」 ちか「あれ・・・なんだろ・・・」 紬「・・・?」 ちか「ほら、見て・・・」スッ いちご「・・・あれは・・・本物・・・?」 律「え!?」 唯「ユーフォーだね!?」 風子「っ!?」 ちか「引っかかったね、ふぅちゃん!」ビシッ 風子「くぅ・・・」 いちご「・・・」シラー 律「迫真の演技かよ」 澪「・・・」 紬「・・・」ガッカリ 梓「・・・」 ちか「いちごちゃん、ありがと!」スッ いちご「・・・いいって」スッ パァン 和「やるわね」 夏「あっはっはは!」 冬「なつってば・・・。笑いすぎだよ・・・」 姫子「・・・ふぁ」 純「・・・ふぁ~」 和「金星は姉妹惑星とも呼ばれているわね」 憂「地球と姉妹なの?」 和「えぇ。地球と似た大きさらしいわ」 唯「太陽の側にいるんだからそっちと姉妹なんじゃないの?」 潮「いや、兄弟なのかもしれないよ」 律「えっと、太陽から水金」 ちか「地火」 美冬「・・・」 律「繋ぎサンキュ・・・木土天海の順か」 姫子「・・・目がしぱしぱする」シパシパ 冬「眠たそうですね」 姫子「・・・うん。昨日寝たの2時まわってたから」 冬「そうなんですか」 慶子「テレビでも見てい・・・!」ハッ 風子「テレビでも・・・?道場にテレビあったかなぁ・・・」 慶子「・・・間違えただけだよ」 姫子「澪と話をしてたんだよ・・・今日は早く寝よう」シパシパ 紬「・・・」チラッ 澪「た、たいした話じゃないよ・・・」 紬「・・・」ジー 澪「た、旅の話をしていたんだ・・・。そ、それだけだぞ」 紬「・・・」コクリ 律「・・・」 梓「あ・・・」 夏「執事さんだ」 斉藤「・・・」ペコリ 紬「・・・」フリフリ 梓「また明日です」 唯「おやすみ、むぎちゃん」 律「おやすみ」 澪「明日、な」 憂「おやすみなさい」 和「おやすみ」 純「おやすみなさーい」 姫子「バイバイ」 いちご「・・・」フリフリ 風子「・・・」 英子(ふぅ・・・?) 夏「おやすみなさーい」 冬「・・・」ペコリ 信代「・・・」フリフリ 潮(あと・・・いや、数えるのは・・・やめよう・・・)フリフリ 慶子「おやすみ、むぎさん」 ちか「おやすみ・・・」 美冬「・・・あした、ね」 紬「・・・」コクリ あと何度約束を交わせるのだろう また、明日 と ありふれた約束を交わせるのだろう きっと、長い人生の中の一瞬に過ぎない時間なんだろう だけど 梓「・・・」 澪「梓・・・」 梓「は、はい。なんですか?」 澪「私さ――」 唯「あーずにゃん!」ダキッ 梓「ちょっ!」 唯「うへへ」スリスリ 梓「脈略のない事しないでくださいっ」グググ 唯「のぉ・・・」ムググ 澪「・・・夏」 夏「はいはい、なんでしょう澪先輩」 澪「なんでそんなに楽しそうなんだ?」 律「・・・」 夏「そう見えますか」フフフ 律「言いたいなら言ってもいいんだぜー」 潮「さて、『い』をいくつ言ったでしょうか」 慶子「んー、一回」 潮「そんなわけないでしょ!」 信代「・・・」 夏「・・・」チラッ 冬「東の空の、おそらくあの辺りにあると思います」 風子「あぁ、見えた」 冬「あ、すいません。あっちでした」 風子「・・・」 いちご「何が見えたの?」 風子「・・・」 冬「あれはオリオン座ですね」 風子「・・・うん。それ」 いちご「ふたご座を探していたのに」 風子「・・・あっちに見えるのがふたご座で間違いないんだよね?」 冬「は、はい」 英子(意地悪されたら脆くなるんだね・・・) 夏「さっき、調理室で信代先輩があたしが冬かどうかを当てるクイズをしたじゃないですか」 澪「あ・・・、間違えてごめん」 信代「悪かった」 夏「ち、違いますよ!親父も間違えるくらいだから、間違えられるのはいいんです」 律「・・・」 夏「『区別』と言いますか、『見分ける』為に工夫をするんですよ。大抵の人は」 潮「髪に何かをつけさせるとか?」 夏「はい。髪を結えとか・・・。でも、先輩方は誰もそんな事言わなくて・・・」 信代「・・・」 夏「唯先輩なんて、『分からない』ですよ。二択で、あたしは『冬』を演じていたのに」 澪「・・・そうだったな」 夏「適当に名前を言えば良かったのに、あえてそうしなかった事が・・・なんだか新鮮で」 律「当たり前の事だろ」 夏「はい。その当たり前を過ごせるのが・・・嬉しいんですよ~」 律「・・・そっか」 澪「嬉しいんだな」 夏「えへへ。ちゃんと見てくれてるんだなーって」 冬「てんびん座・・・」 純「・・・ないの?」 冬「・・・うん。初夏の星座だから」 和「面白いわよね。9月23日、今日から来月の23日生まれの人を天秤座という 占星術で括られているのに。星空ではその日には見られないなんてね」 冬「そ、そうですね!」 憂「・・・」 夏「冬ねぇ~!帰るよ~!!」 冬「分かったー。それでは、ごきげんようです」ペコリ 風子「うん。明日ね」フリフリ 英子「おやすみ」 和「じゃあ、ね」 憂「おやすみ」 純「バイバイ」 いちご「・・・じゃ」 冬「・・・」ニコ タッタッタ 英子「風子」 風子「え?」 英子「さっき、紬さんにどうして挨拶しなかったの」 風子「!」 英子「・・・」 純(え・・・、どうしたんだろ・・・怖・・・) 唯「3人ともバイバーイ明日ねー」 夏「おやすみなさーい」フリフリ 冬「あした~です~」 姫子「・・・」フリフリ スタスタ 梓「私たちも帰りましょう。ふぅ先輩」 風子「・・・うん」 英子「・・・」 梓(あれ・・・雰囲気が変わっている・・・?) 律「じゃ気をつけろよー」 唯「ろよー」 憂「おやすみなさい」 和「じゃあね」 信代「おやすみー」 潮「おやすみ」 澪「また、明日な」 いちご「・・・うん」 梓「はい。また明日です」 純「おやすみなさーい」 3
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/11801.html
おやじの背中 第2話 「ウエディング・マッチ」 コメント 2014年7月13日から9月14日まで毎週日曜日21 00 - 21 54に、TBS系の「日曜劇場」枠で放送された日本のテレビドラマ。 第2話 「ウエディング・マッチ」 エビワラーorキノガッサ:青木 草輔 元プロボクサーだったことで コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 第1話「圭さんと瞳子さん」 シャンデラ:樋口圭太郎 ゴーゴート:樋口瞳子 使い手のパンジーは編集者なので ハピナス:川崎悦子 第2話「ウエディング・マッチ」 マリルリ:青木誠 第3話「なごり雪」 ローブシン:小泉金次郎 第4話「母の秘密」 ギラティナ:麻倉賢三 第5話「ドブコ」 ウィンディorコラッタ(アローラのすがた):丸井美冬 ピジョット:丸井正 芸名の「鬼頭勇人」から 第6話「父の再婚、娘の離婚」 ペルシアン:杉本七海 ボスゴドラ:杉本大悟 某四天王の名前から 第7話「よろしくな。息子」 ドクロッグ:高村浩司 ツボをつく必須 第8話「駄菓子」 メブキジカ(はるのすがた):春部真 シキジカ(はるのすがた):春部湊 第9話「父さん、母になる!?」 ジュプトル:新城勝 キモリ:新城達也 第10話「北別府さん、どうぞ」 ツンベアー:北別府芳雄 使い手のハチクは役者なので エレキッド エレブー:北別府寅雄 ノズパス:吉野 使い手のツツジは教師なので -- (ユリス) 2017-06-25 10 26 23
https://w.atwiki.jp/led-hoyujisaigenn/pages/20.html
50070系 50090系 無表示 普通 森林公園(50090) 成増 各駅停車(メトロ)(50070のみ) 新木場 準急 池袋 川越市 森林公園(50070) 森林公園(50090) 小川町 急行(東武) 森林公園(50090) 急行(メトロ)(50070のみ) F急行(東武 メトロ)(50070のみ) 森林公園 元町・中華街 快速 小川町 快速急行 池袋 小川町 F快急(50070のみ) F特急(50070のみ) 行先単体(TJライナー、川越特急用)(50090のみ) 池袋 小川町 直通表示(50070のみ) 東武東上線直通 東上線内 F急行 東上線内F快急 東急線直通 東急線内 特急 東急線内 F特急 号車 1号車 6号車 8号車 9号車 10号車 TJライナー用号車 2号車 その他 臨時 団体専用 2023/03/18 多数入れました。 2023/05/14 普通成増、各駅停車新木場、1号車、9号車、10号車を追加、ページ名を【50070系(明朝体)、50090系 側面】に変更しました。 2023/05/29 F快急森林公園、F特急元町・中華街、東上線内F快急、6号車、8号車を追加しました 2023/06/30 50090系の車両写真の変更と無表示、池袋、小川町、TJライナー2号車を追加しました。 2023/07/02 50070系の車両写真を変更しました。
https://w.atwiki.jp/pararowa/pages/50.html
【名前】菊池 啓太郎(きくち けいたろう) 【俳優】溝呂木賢 【性別】男性 【年齢】21歳 【外見】黒髪を逆立てている 【一人称/二人称】俺/君、○○さん 【関連人物への呼称】 乾巧 → たっくん 草加雅人 → 草加さん 長田結花 → 長田さん 木場勇治 → 木場さん 園田真理 → 真理ちゃん 海堂直也 → 海堂さん 【略歴】 人間解放軍の一員で、乾巧と園田真理の友人。 木場勇治たちの夢である「人間とオルフェノクが共存する世界」に理解・共感している数少ない人間の一人で、木場たちオルフェノクに対しても人間同様に接する。 劇中中盤、野村の開発したドリンク剤「変身一発」を飲み、草加雅人が遺したカイザギアで仮面ライダーカイザに変身する。 終盤では、巧と共に真理を助けに行こうとするが、啓太郎の身を案じた巧によって置き去りにされた為に未遂に終わった。 【性格】 良くも悪くもお人好し。 それ故に空回りすることも多々あるが、ここぞという時に自分が何をするべきかは理解している。 また、一見頼りないが、仲間のピンチを救うためならば、躊躇うことなく文字どおり「命懸け」の行動も起こせる度胸と勇気もある。 【能力・武装】 「変身一発」 人間解放軍の武器開発担当である野村の開発したドリンク剤。 これを飲んだ者は、本来はライダーズギアで変身することが出来ない不適合者であっても変身が可能になる。 劇中、これを飲んだ啓太郎はカイザギアでカイザに変身し、ライオンオルフェノクを撃破している。 しかし、変身後にカイザギアが突然エラーを起こし灰化。文字どおり「一発だけの変身」になってしまった。 詳しい効果は不明だが、飲むとオルフェノクの記号と同等の効果が得られるものと思われる。 また、啓太郎ではなくカイザギアが灰化してしまったのは、本来は肉体全体に行き渡るはずのベルトの力(要は変身後に肉体が灰化して死ぬ効果)が、ベルトそのものに蓄積してしまっていたからではないかという説がある。 ちなみに、劇中啓太郎がこれを飲んだ本数は劇場公開版では一本。ディレクターズカット版では二本(ディレクターズカット版では、最初の一本を飲んだ時に変身を試みたが、ベルトから拒否されて弾き飛ばされるシーンと、すぐに野村が用意した二本目を飲むシーンが追加されている)である。 【パラレル作品での概要】 「仮面ライダー555」では「世界中の洗濯物が真っ白になるように、世界中のみんなが幸せになる」ことを夢見るクリーニング屋の青年。 こちらでもお人好しな性格は相変わらず。 巧と真理、草加の三人は彼の実家であるクリーニング店「西洋洗濯舗 菊池」に住み込みで働いている。 (ただし、働いているのは基本的に真理だけで、巧と草加は店番などの手伝い程度) 長田結花とはストーリー開始前からのメル友で、直接出会って以降惹かれ合う間柄となるが、メル友の「結花さん」が結花であることに気付いたのは、ストーリー終盤である。 最終的に、結花がオルフェノクであることを知るが、恐れることなく彼女を受け入れ、晴れて相思相愛になった。 ……直後に結花があるオルフェノクの手によって殺害され、悲恋に終わったが。 ちなみに、「仮面ライダー555」の名台詞(迷台詞)のひとつ「た、たっくん、オルフェノクが!」という台詞は彼によるもの。配達のために車を運転中に『偶然』オルフェノクに遭遇し、携帯電話でこの台詞と共に巧に助けを求めるのが中盤以降一種のお約束と化していた。 また、巧の愛称である「たっくん」も彼によって付けられた。 【未参戦パラレル作品での概要】 小説「異形の花々」では結花との間に恋人を設ける。 劇場版「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」では未登場であるが、巧が相変わらず『西洋洗濯舗 菊池』で働いている様子が描かれている。 【備考】 「変身一発」の効果はカイザ変身後にも残っているかは不明。 また、「変身一発」を飲めばファイズにも変身可能か、変身後にベルトは灰化するかも不明。
https://w.atwiki.jp/duelrowa/pages/45.html
人間。自分に呪いをかけた者たち。 人間。自分に痛みを与えた者たち。 人間。自分の同胞を脅かす者たち。 暗く、やや肌寒いぐらいの山の中。 スーツの男が歩いている。 彼はオルフェノクだった。 異界から侵食する森の果実とは、また別の進化をたどった怪人である。 つまり逆に言えば、かつては彼も人間だった。 自らの運命に悩み、苦しみ、考えて考えて、 内に眠るオルフェノクの衝動を抑えて、人間と共存する道を選んだ。 人間の中には、、もちろん悪人もいるだろうが、 善人だって相応にいるはずだと、種族が違えど、分かり合えると思っていた。 だが違った。 奴らは自分を、仲間を、オルフェノクを傷付け、排そうとした。 許さない。許せるはずがない。 「ふざけるな……っ!」 サングラスの男も、ハ・デスも許せない。 よくも自分を、”オルフェノク”を殺し合いの玩具などにしようなど、 理不尽極まる事をしでかしてくれたな。 そんな怒りが、腹の底からグラグラと煮え立ってくる。 「あれは……」 少しでも怒りを覚まそうと、ひたすら山路を歩いていると、 彼はようやく他の参加者を見つけた。 緑色の髪を二つ結びにした小学生ぐらいの女の子だ。 (人間なら、今ここで!) スーツの男の顔が、姿が、熟れ過ぎた果実を潰すような音と共に、 灰色の馬の意匠を持つ怪人、ホースオルフェノクに変貌する。 「はっ!」 変身した彼は大きく跳躍し、前を歩く少女の前に躍り出た。 「うわ!?え?あ、、」 驚いた少女は道の端、土の崩れやすい所を歩いていたせいもあってか、 そのまま下の道まで転がり落ちる。 再び跳躍したホースオルフェノクは手に魔剣ホースソードを出現させ、 少女の前に立ちふさがる。 『せめて、君がオルフェノクになれるように……』 切っ先は正確に少女の心臓に向ける。 そして思い切り、勢いをつけて 『よせ!』 落ちて来たのとは反対側、下の道から、何かが大きく跳躍して現れる。 背中の白いボアと、それにつながる様に伸びた白い尾。 メリケンサックのような突起のついた拳。 両脚がイヌ科動物の後ろ脚の様に変形した怪人、ウルフオルフェノク疾走態! 「おい、大丈夫か?」 熟れ過ぎた果実を潰すような音と共に、ウルフオルフェノクは人間態、乾巧の姿に戻った。 「うん、、おじちゃんは、良い魔女?」 「俺のどこが女に見えんだよ? それに誰がおじちゃんだ。まだそんな歳じゃねえ」 そんな歳まで生きられんならだけど。 と、巧は心の中で付け足した。 オルフェノクは皆、その急激な進化の代償に短命。 短い時が過ぎれば、灰となって何も残さず消えてしまう。 そんな儚い存在だからこそ、自分たちの方が人間より尊いと考えるのかもしれない。 「木場、、お前何やってんだ?」 しかしホースオルフェノク、木場勇治は違ったはずだ。 巧の知る木場勇治は、人間とオルフェノクの共存の道を志し、 そのために同族にも人間にも疎まれながらも、戦っている男の筈だ。 『邪魔をするな。同胞はなるべく手にかけたくない』 そう言ってホースソードの切っ先を向ける勇治、否、ホースオルフェノク。 「どうゆう意味だ?」 『その子は人間だ。早く、、オルフェノクにしてやらないといけない』 巧は上着の前を外しながら、苛立ちを隠さず問いかける。 「お前、、なんでそっちについた?」 『君こそ!いつまで人間に幻想を抱いている? 俺と君は変わらないはずだ。なんで君こそこっち側に来ない? 人間の側に居たって、誰も真剣に助けてはくれない! 寿命の事だってそうだ!君は死ぬのが怖くないのか!?』 巧は自分の背後にいる少女を一瞥だけすると、 「怖いさ。けどウジウジ考えたって仕方ねえ。 そんな事で時間潰すぐらいなら、子供の未来を守るのに使う!」 思い切り上着を翻し、白と黒のベルトがあらわになる。 そのベルト本体には、”スロットが無い”。 「ファイズのベルトはどうした!?」 「さあな!変身!」 <Standing by……> 銃のグリップにも見えると言うか、グリップにしか見えない携帯電話型ツール、 デルタフォンが巧の声で起動し、 腰のベルト、デルタドライバーに下げられたビデオカメラ型マルチウェポン、 デルタムーバーにセットする! <Complete.> ドライバーから伸びたフォトンストリームが巧の全身を流動し、 黒い堕天使の意匠を持った鎧にその身を包ませた。 仮面ライダーデルタ、変身完了。 「行くぜ!」 「ふん!」 デルタが手首のスナップを利かせたのを合図に走り出す両者。 先に攻勢に出たのはホースオルフェノクだ。 上段からホースソードを振り下ろすが、デルタはそれを肩で受け止めた。 「何!?」 「ファイア!」 <Burst mode> ベルトに下げたデルタムーバーをバーストモードに移行させ、 柄の根元を狙って全弾発射。 折れたホースソードは青い炎を上げて消失した。 ホースオルフェノクはすぐさま銃を払いのけるが、デルタはそのまま肉弾戦に移行。 自然死の結果オルフェノクに転じた故に、高いスペックを持つホースオルフェノクと、 拡張性を犠牲に、高出力を実現したデルタ。 両者の能力の高さゆえに、小範囲の嵐のような肉弾戦が始まった。 デルタの尖った肩を利用したタックルがホースオルフェノクを吹っ飛ばし、 ホースオルフェノクの一角獣のような角の頭突きがデルタを跳ね飛ばす。 場所を変えながら人間が食らえば簡単に頭が吹き飛ぶようなパンチが、 人間が食らえば逆『く』の字に折れ曲がって吹っ飛んで行くようなキックが、 木々をなぎ倒し、地面をえぐり飛ばし、岩を砕き壊し、応酬されていく。 言葉は交わさない。 言葉は必要ない。 2人の拳に乗った熱く、激しい感情だけが、お互いの本気を伝えあった。 「はぁ、、はぁ、、どうした乾!ファイズでなければそんな物か?」 「オルフェノクで流行りのジョークか?笑わせんなよ」 再び手首をスナップさせるデルタ。 ホースオルフェノクは再び魔剣を創り出し、構えをとる。 先ほどまでと、空気が変わるのは同時だった。 さっきまでの絶えず震えた動の空気は一変し、 張り詰めた静の空気が漂い始める。 「待って!」 そこに予想外の闖入者が来た。 さっき巧に助けられた緑髪の少女だ。 その手にはさっきホースオルフェノクに落されたデルタムーバーが抱えられていた。 「これ!」 「お前、、借りが出来たな。下がってろ!」 ドライバーにセットされたミッションメモリーをセット。 <Ready> 銃身が伸び、デルタ最大の攻撃の前準備が完了。 最後に変身の時と同じようにデルタフォンのマイクを口元に当て、 「チェック!」 <Exceed Chage> 銃に装填されたポイント弾を剣を構えて突っ込んでくるホースオルフェノクに発射。 剣で受け止めるホースオルフェノクだが、着弾したエネルギーが三角柱状になって拘束される。 デルタは銃をホルダーに戻し、腰を落とし、下から敵をねめつける様に見据えると、 「はっ!」 飛び上がって宙返りを撃ち、右足を突き出す! 「はぁあああああ!」 飛び蹴りが回転を始めたエネルギーと共に魔剣を削る 「……ッッッあああああああああ!!」 武器の崩壊と引き換えにポイント弾を弾くことに経成功したホースオルフェノクだったが、 飛び蹴りまでは防ぎきれず、胸部に炸裂。 不完全ながら決まったルシファーズハンマーはホースオルフェノクを変身解除させることに成功した。 「木場……」 「必ず、、必ず君も分かるはずだ。今の自分が、どれだけ歪な存在か!」 そう言って勇治は懐から何か瓶を取り出し、一気に煽ると再び変身してその場を去った。 それを見送ると、巧も変身を解除し、ため息をつく。 「もう出てきていいぞ」 ガサガサと茂みの中か少女が這い出て来た。 「もう行っちゃった?」 「ああ。今から追いかけても間に合わねえだろうな」 そう言いながら巧はやり方がややがさつだったが、 頭に乗った葉っぱを取ってやった。 そうやっていると、時々髪の毛の隙間から火傷後のような物が見えた。 (火事とかじゃこうはらねえ。もしかして誰かに……) 嫌な話だ。そう思っていると少女の方から口を開いた。 「ねえ、おじ……お兄さん、お名前は?」 「乾巧だ。そう言うお前は?」 「ゆま。タクミは、変身も出来るし、キョーコを助けられる?」 「キョーコ?お前の姉ちゃんかなんかか? もしかして、同じように呼ばれてるってことか?」 「わかんない……けど、オリコってお姉ちゃんが、 もうすぐキョーコが死んじゃうって……」 そう言ってゆまは今にも泣きそうな顔で、 転んだせいで泥だらけのスカートをきつく握りしめた。 「……はあ、仕方ねえ。 木場がいる以上、真理や啓太郎が居ない保証もねえし、あいつら探すついでだ。 お前の姉ちゃんも探してやる」 「ほんと?」 「ああ。ほら、行くぞ」 「うん!」 ゆまは手の泥をスカートで拭くと、巧の手を取った。 【木場勇治@仮面ライダー555】 [状態]:健康、疲労(中)、胸部にダメージ(大)、怪人態 [装備]: [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3 [思考・状況]基本方針:人間を皆殺しにし、残るすべてのオルフェノクと脱出する。 1:まずは休める場所で傷を癒す。 2:それが済んだら同胞を探しつつ、人間を殺して回る。 3:乾巧とは次会った時に決着を着ける。 [備考] ※本編からの参戦か、劇場版からの参戦かは後の書き手様にお任せします。 【乾巧@仮面ライダー555】 [状態]:健康、疲労(中)、人間態 [装備]:デルタギア@仮面ライダー555 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2 [思考・状況]基本方針:人間を守り、この決闘から脱出する。 1:ゆまと行動する。 2:もし居るなら真理や啓太郎、あとついでにゆまの姉ちゃんを探す。 3:木場……一体何が有ったんだ? 4: [備考] ※キョーコこと佐倉杏子をゆまの実姉だと勘違いしています。 ※デルタギアはドライバー、ムーバー、フォン、ミッションメモリーの四点で一つの支給品扱いです。 【千歳ゆま@魔法少女おりこ☆マギカ】 [状態]:健康、転んだせいで泥だらけ、疲労(小) [装備]: [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3 [思考・状況]基本方針:キョーコを助けに行く 1:タクミと一緒にキョーコやタクミのお友達を探す。 2:あの怖い人(木場)、会いたくない、、。 [備考] ※オルフェノクを会話できる魔女のような物だと思っています。